埋め合わせなんて不要!
結婚10周年の記念日。彩香はサプライズでケーキをオーダー。お店が総一郎の会社の近くにあるため、念のため変装をしてケーキの受け取りにいくと、店内には人目も気にせずイチャイチャするバカップルが……。顔を見ると、まさかの総一郎!
洋服も見覚えがあり、声も紛れもなく本人だった。
総一郎は、相手の女性に離婚すると約束し、一緒にホテルへ……。彩香のもとには「仕事で帰れない」と連絡があり、10周年の結婚記念日を1人で過ごすことになった彩香は、悲しみと同時に、怒りがこみあげてきて……。
総一郎の裏切りに、ショックと怒りの入り交ざった複雑な感情を抱いたまま眠りについた彩香。しかし、そんなときに限って楽しかったころの思い出が詰まった夢を見てしまい、目覚めは最悪……。翌朝、何事もなかったかのように帰って来た総一郎に、どんな顔をすればいいのかわからず。
自分の悪事がバレていると思っていない総一郎は、結婚記念日の埋め合わせを提案するが、彩香は「気にしなくていいよ」とお断り。すると、その夜もまた「仕事で遅くなる」と総一郎からメッセージが届き、彩香は自分が埋め合わせを断って時間が空いたから「あの女」と会うのだと確信。
最初は総一郎へ向いていたはずの怒りの感情が「既婚者だと知っているはずなのに、罪悪感はないの?」「バカにしている?」と、いつの間にか相手の女性へ向いていて……。
夫の不倫を知って間もないにもかかわず、今までどおりに接しなくてはいけないのはかなり苦しいですよね。彩香さんの望む形で総一郎さんとの問題を解決できることが一番ですが、その前に彩香さんの心の状態も心配。かなりプライベートな問題なので、他の人に相談するのは勇気がいるかもしれませんが、信頼できる人に相談するだけでも、心が軽くなるかもしれません。一人で抱え込まず、周りに頼ってほしいですね。
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