「気軽に専門家に質問ができて、さらに返信も早い」とママから日々感謝の声が寄せられているベビーカレンダーの人気コンテンツ【助産師に相談】の掲示板。その中から特に注目をあつめた質問の内容を一部抜粋してご紹介します。今回は、抱っこひもの購入を検討しているママさんからの質問です。
Q. スリングの購入を検討しているのですが、安全面は大丈夫でしょうか?
今、スリングを購入しようか迷っているのですが、助産師さんからみて、スリングってどう思いますか? 脱臼とか事故もあるみたいなので、少し迷っています。
宮川めぐみ助産師からの回答
私はよくスリングを使っていますよ。スリングでもいろんなタイプものがありますが、リングが付いているものをおすすめします。ちゃんと体型に合わせて、お母さんと赤ちゃんを包んでくれます。しっかりと密着できますので、体への負担も少ないですよ。
ちなみに、赤ちゃんにはスリングに縦抱きで入ってもらっています。生後2週間経っていれば問題ありません。縦抱きであれば脱臼の心配もありませんし、小児整形外科学会でも縦抱きでスリングに入れてあげることを推奨しています。
高さは、腰からおしりにかけて丸くCカーブになるように、足はM字になるようにしてもらいます。高さは、ママのおへそより上に赤ちゃんのおしりが来ていて、おでこや頭にキスができるくらいがいいですよ。
スリングは、初めのうちは練習が必要かと思いますが、慣れてしまえばとても楽ですし、かさばらず、体も楽になりますのでおすすめです。くわしくは全国にベビーウェアリングコンシェルジュという抱っことおんぶの専門家がいますので、探してみて、相談されるのもいいと思います。
※参照元:ベビーカレンダー「助産師に相談」コーナー〈 https://baby-calendar.jp/talk/topic/detail/25136 〉
スリングの特徴
“スリング”ってどんなものか、ぱっと頭に浮かびますか? 育児中ママさんならほとんどの方がご存知だと思いますが、プレママさんはどうでしょうか。
外で赤ちゃんを抱っこするときの必需品“抱っこひも”にも種類があります。街中でもよく見かけるエルゴやベビービョルンは、リュックサックのような肩ひもがついた「キャリー型」になります。対して、「スリング型」というのは、お坊さんの袈裟のような形状をした、斜めがけタイプの大判の布です。キャリー型よりも密着度が高く、大きな布にすっぽり包まれるので赤ちゃんは安心感を得られるそうです。
また、スリングの場合は新生児のころから使用でき、比較的長いあいだ活躍してくれるのでコスパの面でもいいと思います。スリングは形に流動性があるので、赤ちゃんの成長に合わせて抱き方も自由自在。赤ちゃんの首が座って腰回りもしっかりしてきたら、ママの腰骨に座るような形の“腰抱っこ”も可能です。体重が増えてくると身体(おもに肩)への負担が大きくなるので、いろいろ試しながらお互いにいちばん楽な体勢を探してくださいね。
スリング使用のコツ・体験談
スリングを使っていた先輩ママが教える、抱き方のコツ! みなさん長く愛用していたようです。
- 股関節脱臼を防ぐために赤ちゃんの脚はしっかりと開脚させて、赤ちゃんとママの顔が見える位置にし、窒息を防ぐために赤ちゃんのあごを引きすぎないようにしてスリングを使いましょう。慣れると素早く装着でき、抱っこひもと違って背中全体で赤ちゃんの体重を支えるので、ママの負担も軽いですよ。抱っこしながら両手が空くのでとっても便利です。わが家では下の子は2歳くらいまでスリングに入れてお出かけしていました。(石原みどりさん)
- ひとつでいろいろな抱き方ができ、新生児からも使用できるのですが、使い方が分かりにくかったので、動画を見て勉強。覚えてしまえば装着もかんたんで、抱っこひもと比較にならないくらいコンパクトに収納できます。洗濯も手軽にでき、手作りもできるので、お気に入りの布で手作りスリングを作ってみても楽しいですね。(ママライター加藤一華さん)
- 使い始めは赤ちゃんをスリングに入れるのが難しかったですが、慣れると便利で子どもも気に入っていたようでした。助産師さんからは、抱っこひもだと赤ちゃんの背骨のCカーブに負担がかかるので、腰がすわるころまではスリングのほうがいいと言われ、生後7カ月ごろまでメインで使っていました。(橋本佳菜さん)
ママとしても特有のフィット感が安心できるようで、愛用者は多くいるみたいですね。なかには、キャリー型とスリング型の両方を使い分けているママもいました。新生児の時期はとりあえずスリングを使って、あとからキャリー型の買い足しを検討してみてもいいかもしれませんね。