大学時代のバイト先
私は大学の3年間インド・ネパール料理店でアルバイトをしていました。日本人はパートさんしかおらず、スタッフさんのほとんどがネパール人。日本語がすらすら話せるのは店長だけでした。
ですが、ネパール語を教えてもらったり、日本語を教えたりとほかのスタッフさんとのやりとりもとても楽しく、私にとっては有意義な時間でした。アルバイトを通して私はネパールに魅了され、ネパールへ旅行にも行ったほど。
旅行へ行った際は、店長の実家にお世話になるなど、店長とはプライベートでもお世話になっていました。
アルバイトを辞めることに
お気に入りのお店だったのですが、私は大学を卒業し就職する時期に。そのため、店長に「お店を3月いっぱいで辞めます」ということを伝えました。店長は私の状況を理解し、了承してくれ……「じゃあ仕事が終わったら、空いている日に飲みに行こう」と誘ってくれました。
私は店長のことを尊敬していましたし、人間として好きだったので快く了承。また、店長には妻も子どももいたため「そんなこと」は絶対にないと、安心していたのですが……。
約束していた日に起きたのは
約束していた店長との飲み会の日のことです。店長は「アルバイトと店長という立場だと、早々に飲みに行けないからね」と声をかけてきました。私が「仕事とプライベートをきちんと分けているんだな」と、「やっぱりこの人は尊敬できるな」と思っていたら……。
店長から急に手を握られました。びっくりして、とっさに手を引っ込めてしまった私。すると、店長は「今日、きてくれたってことはそういうことじゃないの? あとでちゅーもしよう。ホテルも予約してあるよ」と言ってきたのです。
突然のことに驚きながらも、私が「奥さんがいるよね?」と言うと、「バレなきゃいいの」と返事が。私は「よくない。私はそもそも今日楽しく飲むだけのつもりできた」とはっきり伝えました。店長はそこからあきらかに機嫌を損ねたので、私は帰ることに。
尊敬していた人だっただけに、こんなことを言われるなんて……と帰り道はただただショックでした。バイトを辞めたあと、SNSを通してたまに連絡がくるのですが、返しておらず関わりはありません。
私の身近に「愛人はばれなきゃ何人いてもいい」と言う人はいなかったので、平気で奥さんを傷つける行動を見て悲しくなりました。それが尊敬している店長だったのでなおさら。今の私の中では「過去に出会った最低な男」として刻まれてしまいました。
著者:松谷 えりな/30代女性・4児のママ。教員免許保持。子ども4人と夫、ペットのわんちゃん1匹と暮らしており、趣味は子どもたちといろいろな公園へ遊びに行くこと。
イラスト:ほや助
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年5月)
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