パートで働くお母さん、フルタイムのお母さん、在宅ワークのお母さん……と、ワーキングママといっても働き方も職種もみなさんそれぞれ違うと思います。妊娠がわかったときに、退職された方もいればそのまま産休育休をとって続けて働く方もいらっしゃいます。では、ワーキングママはどのような仕事をしている人が多いのでしょうか?
ワーキングママの数はどのくらい?
厚生労働省は、平成30年3月2日に平成27年度の「人口動態職業・産業別統計」調査の結果を発表しました。この調査結果によると、平成27年に出生した子どものうち、有職の母を有する子は42万5,110人であり、全体の42.4%の割合を占めるという結果でした。
平成27年に誕生した赤ちゃんの約半数のお母さんが、なんらかの仕事をしているということがわかります。私も、産休・育休を取得し、仕事に復帰をしたので、そのなかの一人ということになります。では、そのお母さんたちはどのような仕事をしているのでしょうか。
母親の職業別でみると?
有職の親を持つ子の両親の職業でいちばん多かったのは、父母ともに弁護士や医者、デザイナー、学校教員などの専門・技術職でした。これは平成22年の調査結果と変わりありませんでした。
そして、お母さんの職業を詳しくみてみると、1位の専門・技術職は全体の16.4%、2位は事務職で14.5%、3位は販売業で11.6%という結果でした。また、第2子、第3子と子どもが増えるにつれて、無職の割合が増加するという傾向も見受けられました。
さらに詳しくみてみると、日本FP協会が調査した、2017年度『将来なりたい職業』ランキングでも上位だった「看護師さん」「ケーキ屋さん(パティシエ)」「お医者さん」も含む専門・技術職が上位を占めているといった印象でした。
出産の年齢と職業は?
第1子が生まれたときのワーキングママの平均年齢は、31.5歳でした。また職業別に見ると、管理職に就いている人の平均年齢がいちばん高く、33.8歳という結果でした。平均年齢に関しても、5年前(平成22年)と比べて大きな差はありませんが、全体的に0.5歳程度上がっています。
育休を取得するためには、正社員や派遣社員(パートも含む)として、1年以上の勤務実績が必要であることから、その点も考えたうえで出産時期を考える人も多いのではないでしょうか。
世の中にはたくさんの職業があふれています。保育園問題などはありますが、女性がやりたい仕事を出産後も続けていける世の中に少しずつ変わってきているのではないかとも思います。働きながら子育てをすることは大変なこともありますが、どんなライフスタイルが自分に合っているかを考えて楽しく子育てしていきたいですね。(TEXT:東 裕子)