こんにちは。離乳食インストラクターの中田馨です。離乳食を作るときにする「食材の下処理」と聞いて、思い浮かぶものはありますか? 離乳食にとって大切な下処理ですが、どの食材をどこまで下処理すればいいのでしょうか。今日は、代表的な食材とその下処理の方法を紹介します。
野菜の下処理
・根菜
大根やかぶの皮は、皮の内側にある筋に沿って厚めにむくことで、やわらかく煮ることができます。赤ちゃんが食べやすくなると同時に味もしみこみやすくなります。
・葉物
離乳食初期や中期は、ほうれん草や小松菜などの葉物は、葉と茎に分けて葉だけを離乳食に使います。
・豆類
豆を包んでいる薄皮をむきます。
・その他
トマトは「×」の切り込みを入れてお湯の中に入れ、薄皮にしわがよったら取り除き、皮と種を取り除きます。柑橘類も薄皮をむきます。
魚類の下処理
・しらす
しらすは、お湯でゆがいて塩抜きをします。
・ツナ缶
ツナ缶は水煮を使います。ザルにツナ缶を入れて熱湯を回しかけます。
・鮮魚
骨と皮を取り除きます。骨は、調理中・盛り付け時・食べる時の3回チェックをするようにしましょう。
肉類の下処理
・かたまり肉
脂肪や皮を取り除きます。
・ひき肉
ひき肉の場合は、湯通しして脂肪を落とします。
今回は、離乳食の下処理の一例をお話しました。これらの下処理は身体能力、内臓機能が未発達な赤ちゃんにとって大切なひと手間です。下処理をすることで、赤ちゃんの身体への負担を軽減し、食べやすくすることができますので、離乳食期は取り入れてくださいね。
保育士で家庭的保育所経営。一般社団法人 離乳食インストラクター協会代表。関東と関西中心に、離乳食インストラクター養成講座やママ向けに離乳食講義・料理教室を開催中。「かおりの“和の離乳食レシピ”blog」では1500以上の離乳食レシピを掲載中。