出産の痛みに耐えながら、りささん、長女のひまりちゃん、そして生まれてくる赤ちゃんの4人でまた一緒に暮らしたいと強く願った夫。その願いが届いたのか、ついに夫婦の体が元通りに。りささんも、生まれたばかりの赤ちゃんも無事でした。
当たり前の幸せなんてない
元通りになった夫婦。夫は育休をとり、しっかり生まれたばかりの次女の世話をしています。
ひとりで家事、仕事、育児を行なっていたときに「夫と入れ替わりたい」と思っていたと告白したりささん。事故のあと、自分の中身が夫になってしまい、家事や育児をしている夢を見ていたといいます。そのときに夫が頑張って娘の世話をしていたり、自分のできなかったことをやってくれたりしたこと、そして出産のときに名前を呼んでくれたことを覚えているそう。
これは、夫が本当に経験したこと。これまで家事や育児を妻に任せきりだった夫も、りささんの立場を経験したことで、心から「ありがとう」ということができました。この経験からこれからも夫婦は、“誰かに支えられている”ことを忘れずに、お互いに感謝しながら生きていくことでしょう。
2人の体ももとに戻り、夫はしっかり育児に参加するようになりました。普通ではありえない奇跡が起こりましたが、そのおかげで強い絆が生まれたようです。私たちも、りささん夫婦のように、いつでもお互いを支えあう家族関係を築きたいものですね。