ちなきち ある日、香奈ちゃんへの贈り物として差出人不明の洋服が届きました。
香奈ちゃんにその洋服を着せて動物園へ出かけたところ、香奈ちゃんが一時行方不明に。
必死の捜索で無事に香奈ちゃんを発見しましたが、同日パパのスマホに香奈ちゃんを保護してくれたキャラクターに扮した人物が不審者情報として届いたのです。
不審な贈り物との関連性がぬぐい切れないパパは、今回の一件の経緯をすべてママに打ち明けようとしましたが、離婚の恐怖が襲いかかり断念しました。
翌朝、ママから地方への異動要請があったとの報告が。
ママの提案で、パパも会社へ異動の相談をしたところあっさり了承されます。
パパは少し虚しさを感じましたが、同時に香奈ちゃんに近づこうとする不審人物の影から離れられることにホッとした気持ちも生まれたのでした。
慌ただしく引っ越し作業が進む中、パパはこの場所で起こったことを思い返します。
やっとあの恐怖から解放される…
公園で口論になったママさんや、娘をつけ狙った不審者と勘違いしてしまったやさしいパパさんのことを思い返すパパ。
そして、いつもうまくコミュニケーションがとれなかった自分に対して恥ずかしさが込み上げてきました。
「そんな人たちとも、もう会うことはない」
そして、なにより香奈ちゃん宛に届く差出人不明のプレゼントの恐怖から逃れられることに心から安堵しているパパなのでした。
香奈ちゃんとの関わり方だけでなく、周囲の人と交流を深めることにも苦労していたパパ。
パパは、なにもかもうまくこなそうと頑張りすぎていたのかもしれません。
引っ越しして環境が変わることで力み過ぎていたパパの気持ちが軽くなり、香奈ちゃんやママをはじめとしたまわりの人と無理なく関われるようになるといいですね。
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