当時1歳11カ月だった息子は食が細く、好き嫌いの多い子どもでした。食べられるものが増えて、いろいろな味を知ってほしい。そんな私の願いは息子に届かず、お皿に食べ物が残ることが日常茶飯事でした。今回は、そんな息子を心配しておこなった2つの方法によって、食事への興味が増した体験談をお伝えします。
食が細くて好き嫌いの多かった息子
私の息子は赤ちゃん時代からミルクをたくさん飲むタイプではありませんでした。離乳食が始まっても食は細いまま。さらに野菜は食べないなど、好き嫌いが激しい子どもでした。
2歳を目の前にし、年齢的には食べられるものも増えてきましたが状況は変わりません。お皿に盛った料理をきれいに食べてくれる日はいつかくるのだろうか…。食事への興味を持ってもらうにはどうすればいいのだろうかと悩みました。
1.食べきれる量を食卓に出す
そんな悩みを栄養士さんに相談をしたところ、好きなものを食べる量だけ食卓に出してみるアイデアを教わりました。全部食べたら思いっきりほめるといいそうです。
さっそく、息子が大好きな混ぜご飯を少なめに出してみました。なんとか全部食べ切ることができ、「全部食べられてすごい!」と私がほめると、息子は「もう少し食べる!」と言ってきたのでおどろきました。食べることの喜びや満足感を感じることも、食事への興味が増すきっかけになるのかもしれません。
2.自分で食事を作る体験をさせてみる
息子は野菜が目の前にあるだけで、お皿を床に投げつけるほどの野菜嫌いでした。そんな行動を見て「どうして食べないの!」と怒鳴ってしまう悪循環です。
そんな状況が嘘のように一変したのが、息子と一緒に料理をしたときでした。サラダを混ぜるなど、息子に簡単な作業をお願いしたのです。すると、料理をした日だけは苦手な野菜を食べたのでビックリ。自分で食事を作ったという満足感の影響か、嫌いな野菜がおいしく感じたのかもしれません。
息子は現在7歳になりました。悩んでいたことが嘘のように、よく食べる好き嫌いのない子どもに成長しました。私の息子の場合は、食事への関心を促し、成長を見守るなかで、だんだんと嫌いなものが食べられるようになりました。今では必要以上に神経質になる必要はなかったのかもしれないと感じています。
著者:田中由惟
一男一女の母。二人目の出産を機に食品会社を退職。現在は子育てのかたわら、記事執筆をおこなう。趣味はスポーツとピアノ、美味しいものを食べること。