保育園の一時保育をご存知ですか?すべての保育園で行われているわけではありませんが、これは通常の保育とは別枠で、一時的に子どもを受け入れてくれるシステムです。今回は私が近所の保育園の一時保育(1時間当たり600円)を利用したときのことをお話しようと思います。
子育て支援センターで見た1枚の張り紙
結婚を機に退職した私は、待機児童がいる今の地域で、息子を保育園に入れることを早々に諦めていました。幼稚園に入園するまでしっかり育てていこうと思っていたのですが、毎日毎日朝から晩まで息子を優先する生活に煮詰まってしまうこともありました…。
そんなとき、たまたま訪れた子育て支援センターで、一時保育の存在を知ったのです。「入園していない子どもでも、保育園に預けることができるんだ!」と、目から鱗が落ちた気分でした。
まずは登録。そして初めての一時保育の日
断乳に成功したタイミングで、私は息子を一時保育に預けてみることにしました。事前登録を済ませ、迎えた一時保育当日。最初はキョロキョロしていた息子でしたが、おもちゃを持った保育士さんに「遊ぼうよ~」と誘われるとトコトコと寄っていきました。
初めての保育園で泣かずにいてくれるか心配でしたが、その様子を見て私は少し安心し、保育室を後にしました。そして、保育園を出た瞬間から…いつもと違う時間が始まったのです。
久しぶりの、自分だけの時間!
まず、いつものようにちょこまか動く息子がどこにいるか、危ないことをしていないか、と気にする必要がありません。歩くスピードひとつ取っても、自分のペースで歩けます。
息子を預けたのは、午前9時からお昼12時までの3時間。私はハローワークでの用事を済ませつつ、かつては当たり前だった『1人で行動すること』を堪能しました。そして、心がほぐれたような軽くなったような感覚のなか、笑顔で息子を迎えに行ったのでした。
用事がある、体調が悪い、育児疲れで辛い…。こんなさまざまな場面で、一時保育は活用できると思いました。利用するためには事前登録が必要なところが多いようなので、ご近所の保育園が一時保育を実施ているかの確認や、事前登録をしておくといいかもしれません。
著者:上杉芽生
一男一女の母。結婚を機に小売業の会社を退職。現在は妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中している。