最初はほほ笑ましかったテレビ電話の習慣
義父母は遠方に住んでおり、長期休み以外はなかなか会えないわが家。だからこそ夫は、息子たちの姿をできるだけ見せてあげたいと、休みの日や仕事が早く終わった日にテレビ電話をするのが日課になっていました。
実際に顔を見て話せるのは写真や動画とはまた違った良さがあり、義父母も毎回とてもうれしそう。その様子に、私も当初はほほ笑ましさを感じていました。
ところが、次第にテレビ電話の頻度やタイミングに変化が……。夫は、見せたい瞬間があれば、場所も時間も気にせずすぐ電話をかけるようになっていったのです。
「今じゃなくても…」と思う瞬間にも電話
たとえば私が化粧を落として部屋着でくつろいでいるときや、洗濯物が山積みで家が散らかっているときなど。義父母とはいえ、私にとっては正直「今は見られたくない……」という状況でもお構いなしでした。
さらに、家族旅行の最中もホテルや観光地から電話するようになり、海外旅行では時差まで計算して、寝起きの子どもたちを巻き込んで朝早くからテレビ電話をかけることも。
最近では、ショッピングモールのフードコートで料理を待つ間、ほんの数分でさえテレビ電話。
さすがに「そこまでして今すぐ電話する必要ある?」と疑問を抱き、思い切って夫に気持ちを伝えました。
すると夫は、
「親も息子たちも喜んでいるし、長時間話してるわけじゃないよ。家の中なんて見てないし」
と悪気なく返してきたのです。
その言葉に、私は「私の気持ちはどうなるの?」と複雑な気持ちに。
とはいえ、孫と顔を合わせられる貴重な機会を私の都合で減らしてしまうのも違うのでは……と迷い、「必要なければ私を映さないでほしい」とだけお願いし、いったんは落ち着くかたちになりました。
ただ、電話の頻度は相変わらずで、私のモヤモヤも完全には消えていません。今後は、「家族で出かけているときは、家族の時間を優先してほしい」と、改めて話してみるつもりです。
義父母が遠く離れて暮らす孫の顔を見たい気持ちはよく理解しています。でも、家族の時間や私の気持ちも大切にしてほしい。
夫婦といえど価値観は異なるものだと、テレビ電話をきっかけに考えさせられた出来事でした。
著者:駒木リエ/30代女性・看護師。2021年生まれ、2023年生まれの男の子2人のママであり、現在育休中の看護師。元気いっぱいの子どもたちと毎日ドタバタ過ごしている。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年8月)
※AI生成画像を使用しています