「生理の話って、タブーなんだ」
私の生理が始まったのは、中学1年生のときでした。母親には生理の話ができましたが、周囲の女の子の中にはたとえ友人間でも生理の話はしたくないという子もおり、私の中で「生理のことを周囲に話すのはよくないのだ」と思うように。「生理の話はタブー」と強く思い込んでおり、初めての彼氏ができた際も、当然ながら彼に生理のことなど話すことはできませんでした。
生理とデート、かぶらないで…
大学生になってからできた彼氏にも、生理のことは話せずにいました。
そのため、日々のデートやお泊まりデートのときに生理がかぶってしまうと最悪な気分に。薬を飲んでおなかを温めて、眠気に耐えながらメイクをして服を着て……と、彼氏に言えないという呪縛で私は苦しめられていたように思います。
お泊まりデートのとき、「一緒にお風呂に入ろう」と甘えてくる彼氏に、生理だと言えず、ただ「ごめんね」と断ることもあり、何も悪いことはしていないのに罪悪感を持ってしまうのはつらかったです。
そんな私が気持ちを奮い立たせ、彼氏に生理について打ち明けることを決心した出来事があります。
その日はデートを予定していましたが、あまりにも生理痛がひどく動けませんでした。何か別の理由をつけてデートをキャンセルするのも、無理をしてデートをするのも、私としてはどちらもつらく……。これまでのことが積み重なっていたこともあり、「嫌われてしまうかもしれないけれど、彼に生理のことを打ち明けよう」と思ったのです。
その後、彼氏にこれまでのことの事情を説明し、生理のときにしてもらえたらうれしいことを伝えました。すると彼は「これまで我慢させていてごめんね。これからはなんでも話して」と私に寄り添って笑顔を向けてくれたのでした。
生理のときの苦しみやしんどさについて彼氏に素直に打ち明けてから、私はとても気がラクになりました。長年思い込んでいた「生理の話はタブー」という呪縛から解放されたような気持ちになったのです。一緒にいる人だからこそ、嘘なく自分のことを知ってほしいです。彼氏を信じて打ち明けるのにはとても勇気が必要でしたが、結果として彼氏の素敵な一面まで知ることができ、打ち明けることができて本当によかったです。
著者:高木ゆい/20代女性・大学生。将来は地域に貢献する仕事に就きたいと考えている。自分のあらゆる体験をもとに、世の中の女性の役に少しでも立ちたいと思い、ライターとして活動している。
作画:ちゃこ
監修:助産師 松田玲子
医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダー、ムーンカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年7月)
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