余裕がないとイライラする私
夫は家事育児にとても積極的で、いろいろと協力的になってくれるタイプです。私にも多くを求めず、普段から「家事を頑張りすぎるとイライラしちゃうでしょ? だから適度に頑張って笑顔でいてほしい」と言ってくれます。
私はマルチタスクが苦手なので、家事育児など、やることがたくさんあるとパニックになってしまいます。特に夫が休みだと、いつ起きてくるかわからない、朝食は何を食べるかわからない(娘たちはパン、夫はご飯に味噌汁など、違うメニューを希望することが多いです)、食後のデザートも要求する……など、イレギュラーが重なります。
私も休みなら時間に余裕があり、うまく対応できるかもしれませんが、出勤前だと出発時間が決まっているため、いつものルーティーンを崩される上に、マルチタスクに対応しなければならず、イライラしてしまいます。
朝の準備がスムーズに進まないことで娘たちにもキツく当たり、声を荒げてしまうこともあります。
やさしい夫からまさかの暴言
ある朝、出社前の支度がスムーズにいかず、とりあえず最低限の支度だけ済ませて出よう、という日がありました。遅刻するよりいいと思い、帰ってからやるつもりで、朝食の食器は洗わずにそのまま家を出ました。
この日、夫は休み。「夫は休みだから食器洗いをやっておいてくれたらいいな」という淡い期待を抱きながら家を出たのですが……。職場に着いたあとにスマホを確認すると、夫から「マジでお前どうかしてる。最低限の家事もできねーくせにイライラしてんじゃねえよ!」とメッセージがきていたのです。
いつもはやさしい夫がこのような強いメッセージが届いたことに、非常にびっくりしました。自分では必死に家事育児をしているつもりだったので、「最低限の家事しかしていない」と言われたことがショックでした。
今まで言わなかっただけで、そう思っていたのかと思うと、さらにショックが強くて……。正直、その日は仕事どころではありませんでした。何も手につかず、ただぼーっとしながら仕事を終え、重たい気持ちで帰宅しました。
夫と話し合うことに
帰宅後、夫と話し合うことにした私。イレギュラーなことが起きたときの対応が苦手なことを正直に話したうえで、イライラを娘たちや夫にぶつけてしまったことを謝りました。ただ、あんな言い方をしなくてもよいのでは?と訴えました。
夫の言い分としては、時間に余裕がないのなら早く起きろ、世間の主婦はみんなやってるのになぜできないんだ、最低限の家事しかやっていないのになぜ怒るんだ、スムーズにできないのならせめて怒らず穏やかにやれ、ということでした。
「最低限の家事しかしてないくせに」と言われるのは、納得がいきません。まだ幼い娘たちの育児をしながら完璧に家事をこなすのは非常に難しいですし、一度もイライラせず穏やかに完璧に家事をこなすなど、私には絶対に無理です。
いろいろと話し合った結果、私はいつも時間に迫られながらマルチタスクをすることにイライラしてしまうので、次からは早く起きて、時間に余裕を持って支度をすることになりました。一方の夫は、そのときの空気を読んで、朝食やデザートは自分で準備できるときはやる、ということで決着がつきました。
今でも、あのときの夫からのメッセージを思い出すと腹が立ちます。あれが夫の本性なんだと思うと、普段はいろいろと口を出したいことがあっても我慢してくれているのかな、と思うこともあります。私もやさしい夫に甘えて、家事育児を頑張りすぎなくてもいいと思ってしまっていたところがあるので、そこは反省しています。
夫が1番言いたかったことは、とにかく「笑顔でいてほしい」ということでした。「家事を頑張っていないのにイライラしている」ということが嫌だったようなので、なるべく穏やかに家事をこなせるように努力しようと思った経験でした。
著者:Sugar111(佐藤 幸代)/本職は20年以上の現役エステティシャンの40代ママ。交際0日の電撃婚から7年。6歳・4歳・2歳の3姉妹と夫の5人家族のドタバタな毎日を執筆。産休中に収入源を増やすため始めたライターの仕事を継続中。
イラスト:マメ美
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年6月)
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