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「陣痛が来たら車出すからな!」しかし結局酔って運転できない父⇒ひとりで困り果てた私は思い切って…

2人目の妊娠中に切迫早産気味となり、実家へ里帰りしたときのこと。いつ生まれてもおかしくない状況が続く中、私は晩酌が日課となっている父の様子が気になっていました。

 

父は頼もしい言葉をくれたものの…

両親が2人で暮らす私の実家は、最寄りの産婦人科まで車で片道1時間近くかかる田舎。タクシーを呼んでも自宅へ到着するまでに最低30分はかかります。平日は両親ともに働いていましたが、1人目のときと同様、「陣痛が来たら、父さんに連絡してくれ! 車で連れて行く!」と父は頼もしい言葉をかけてくれていました。しかし、ひとつだけ気がかりな点が。「今日も1杯いただこうか!」が口癖な父は、晩酌が日課。私は「夜に陣痛きたらどうしよう……」と不安に思いつつ、晩酌をする父のあまりに楽しそうな様子に、声をかけるタイミングを失う毎日でした。1人目のときは、初めての出産だったということもありお酒を控えてくれていた父。しかし2人目となり、余裕ができたのかもしれません。母も気持ちに余裕があったのか、特に父の晩酌を止めることはしていませんでした。

 

私も予定日はまだ先だったので「大丈夫かな」とのんきに構えていたある日の深夜、強烈な腹痛に襲われます。「陣痛だ……!」と感じた私は父を起こしに行きますが、案の定、泥酔したままリビングで熟睡している父……。「そうだ、お酒飲んでたんだ! こりゃだめだ」と思った私は、母のいる寝室へ。運転が苦手な母に頼むのは正直不安でしたが、そうも言っていられない! と思い切って頼んでみることに。すると母は「私に任せなさい!」と言ってハンドルを握ってくれました。母の運転に助けられ、なんとか病院までたどり着き、無事に出産できたのでした。

 

後日、病室にやってきて「おう! 赤ちゃん抱かせて」と言う父を私は制し、まずは母に抱っこしてもらいます。「この子はきっとおばあちゃんに感謝しているね」と母はニコニコと言ってくれました。そして母が「お父さん、間に合ったからよかったけど、大変なことになっていたかもしれないことを忘れないでね」とビシッと言い放ちます。父は「すまん……。油断してしまってたよ」と謝ってくれ私も「注意しておくべきだったよね、ごめんね」と謝りました。そして母も、「お父さんも悪いけど、私も晩酌を止めればよかったわよね……ごめんなさい」と謝ってくれました。その後、父も赤ちゃんを抱っこして幸せな表情を浮かべてくれたのです。

 

陣痛と闘う私を乗せて慣れない運転を頑張ってくれた母には、本当に感謝しかありません。自分だけでなく見守ってくれる家族や生まれてくる子どものためにも、やはり父へお酒を控えてもらうよう伝えておくべきだったと痛感した出来事でした。

 

 

著者:三谷みゆき/30代・ママライター。好奇心旺盛な1歳の息子と、こだわりが強めな3歳の娘のママ。2人の出産を終えて職場復帰したが、週6ワンオペの子育てと仕事の両立に悪戦苦闘中。子どもたちが寝たあと、動画を見ながらまったりお菓子を食べることが癒やしとなっている。

 

作画:Pappayappa

 

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年6月)

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