父はすぐに新しい就職先を見つけてきたものの、その父を完全に見放したよう思えた母。しかしある日、父との写真を抱き、涙をこぼして眠る母の姿を息子は目にします。「まだ好きだから、許せないんだ……」と息子は母の気持ちを察するのでした。
母さんを見ていて気付いたんだ
こんにちは。息子です。
ついに父を家に残し、出ていく日になりました。
それまでの母を見ていて、父のことが本当に好きなんだな、ということに気付いていた俺。
最後に、母に本当に後悔しないかを尋ねます。
母は寂しそうに微笑み、「好きだから許せない」と話すだけでした……。
その後は、母と妹と一緒に、母の実家で過ごしています。時々母は手料理を持って、どこかに届けているようですが、俺は母に何も聞かないように。
父がどんなに後悔しようが、家族が元に戻ることはありません。
ただ、今、目の前にいる人を大切にすることが大事だと俺は思っています。
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就職し、ようやく真面目に働くようになった父。いくら父がこれまでの自分のおこないを後悔し、行動を改めたとしても、一度失った家族の信頼は元に戻ることはないようです。平凡で幸せな毎日を過ごしていても、そんな日々がぼやけてしまう瞬間があります。大切な人が傷つくことを考えて、一時の気の迷いに流されないようにしたいものですね。
※このお話は体験談をもとに作成していますが、個人が特定されないように多少の脚色を交えています。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
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