家事はタスク?
私は夫に出会うまで、自分のことを“仕事がはやい”と評価していました。タスクを消化すること自体が好きで、パパッと日々のタスクを消化する感覚で家事をこなしてきた私。一方の夫は、そもそも家事をタスクと思っていないようでした。
夫は「まぁ、今日できなかったら、それはそれで」という具合で、のんびりと自分のペースで家事をします。食器を洗うときは、洗剤をたっぷり泡立てて1枚ずつていねいに磨きあげますし、掃除を始めれば家具の裏側の見えないところのホコリまで完璧に取ります。
そんなマイペースながらこだわり派の夫の前で、ある日私が洗濯物をたたんでいたときのことです。
衝撃の事実
私が洗濯物をたたんでいると、夫がジッと見つめているのがわかりました。気にせず、適当に折りたたんだり丸めたりしながらタンスに服をしまっていると、夫が近づいてきます。そして、私がしまった服を取り出し、キッチリとたたみ直し始めました。
そして「あなたはたしかに仕事がはやいけれど、そのぶん雑なのよ」と夫。続けて、「いつも洋服をたたみ直してタンスの整理をしてるんだけど、あなた全然気づいてくれないんだもん」と言われました。夫がそんなことをしていたなんて、まったく気づいていなかった私はビックリしてしまいました。
担当が決定!
夫が、1枚ずつきちんと広げてからたたんだ洗濯物は、私がたたんだものよりはるかにきれい。私は夫に対し「せっかく私がたたんだ服をたたみ直すなんて」という気持ちは一切なく、夫が洗濯物をきれいにたたみ直してくれていたことが、素直にうれしかったです。
その後は、「洗濯物をたたむの、割と好き」と夫が言うので、お言葉に甘えて、“洗濯機をまわす”のと“洗濯物を取り込む”のは私、“洗濯物をたたむ”ことと“元の場所にしまう”のは夫の担当ということになったのでした。
夫は、嫌味を言ったりいじわるをしたりすることをきらい、自分でも絶対にしません。そんな夫なので、単純に「もっときれいにたたみたい」と思って服をたたみ直していたことは明白でした。結果的に、私が担当する家事が減ってラッキーだったと思います。
著者:つちやです/令和婚した夫と、義父母と4人暮らしをする30代ライター。毒親育ちの過去をもち、家族の大切さに気付かせてくれた夫との生活や、義両親との日々をつづっている。
イラスト:マメ美
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年8月)
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