「気軽に専門家に質問ができて、さらに返信も早い」とママから日々感謝の声が寄せられているベビーカレンダーの人気コンテンツ【助産師に相談】の掲示板。その中から特に注目をあつめた質問の内容を一部抜粋してご紹介します。今回は、以前ニュース報道でも取り上げられた赤ちゃんの「うつぶせ寝」に関するご相談です。
Q. うつぶせ寝で寝ていても大丈夫なのでしょうか?
生後6カ月になったばかりの子どもについて相談させてください。生後5カ月のはじめに寝返りができるようになったのですが、最近うつぶせで寝ることが多くなりました。気づけば仰向けに戻すようにしているのですが、仰向けはあまり好きではないのか、すぐにまたうつぶせに戻ろうとします。うつぶせ寝だとすぐにスヤスヤ寝て、ときどき自分で顔の向きも変えているようですが、まだ寝返り返りもできず、乳幼児突然死症候群にならないか心配です。
寝具は硬いベビー布団を使っていますが、このようにうつぶせ寝で寝ることが多くても大丈夫なのでしょうか? 日中は見ていて仰向けにしてあげられますが、夜間はそうもいかず、気づけばうつぶせになっていることも多々あり不安です。
宮川めぐみ助産師からの回答
そうですね、うつ伏せ寝のほうが体勢的に楽に感じるお子さんもいるようで、仰向けにしてもすぐにうつ伏せに戻ってしまうこともあります。
もしうつ伏せになってしまっていても大丈夫なように、引き続き硬めのお布団にしていただき、シーツをしっかりと張るようにしたり、柔らかいものを周りに置かないようにしていただくといいと思います。そして、気づいたときに体勢を直してあげましょう。また、仰向けに寝かせられたとき、お膝の裏に巻いたバスタオルを入れ込んでもらうと、体勢的に少し楽になるので、仰向けのままで寝てくれることもあるかもしれません。
日中の起きているときにうつ伏せ遊びをたくさんしていただき、寝返り返りもできるようになるように、これからも機会を増やしてみてくださいね。
注:うつ伏せ遊びをする際は、布団など柔らかいものの上では行わないこと、顔の周りに何か置かないこと、必ず目を離さないことの3点に注意してください。
※参考:ベビーカレンダー「助産師に相談」コーナー〈 https://baby-calendar.jp/talk/category/tree/11/0 〉
うつぶせ寝のときの注意点・事故を防止する方法
生後5~8カ月ごろには、多くの赤ちゃんが寝返りができるようになっています。うつぶせ寝の際に問題になるのは、寝返りをうてるようになった赤ちゃんが自力で仰向けに戻ることができず、窒息してしまうという状況です。
かといって寝返りがはじまったら四六時中赤ちゃんを見ているということもできません。寝返り防止専用のクッションがや赤ちゃんの左右に分厚い布団を敷き、赤ちゃんを仰向けに固定しておくという方法があります。また、寝ている赤ちゃんの動きが低下したり無呼吸になったりしたときに音やランプで警告する「無呼吸アラーム」や、睡眠中もあおむけの姿勢を保ち、観察が容易なベビーチェア「バウンサー」などを活用していくというのもひとつの方法です。
これらの工夫に加え、窒息の予防や乳幼児突然死症候群(SIDS)の発症率を低下させるためにも以下のような点に注意する必要があります。
<赤ちゃんの窒息を予防するために>
・大人用ベッドではなく、できるだけベビーベッドに寝かせ、転落しないように柵は常に上げておく
・掛け布団は子ども用の軽いものにする
・敷き布団やマットレスは、アイロン台と同じ程度の硬さのもの使う
・赤ちゃんの顔の近くに、口や鼻を覆ったり首に巻き付いてしまったりする物(枕、タオル、衣服、スタイ、 ぬいぐるみ、ひも状のものなど)は置かない
・ベッド柵とマットレス、敷き布団の隙間など、赤ちゃんの頭や顔が挟まってしまうような隙間をなくす
・添い寝をする際には、赤ちゃんを圧迫しないようじゅうぶん注意する
<乳幼児突然死症候群(SIDS)の発症率を低下させるために>
・1歳までは仰向けで寝かせる
・できるだけ母乳で育てる
・タバコをやめる
※参考: 基礎知識(ベビー)「赤ちゃんのうつぶせ寝ができるのはいつから?うつぶせ寝の方法と注意点について」〈 https://baby-calendar.jp/knowledge/baby/1142 〉【監修者/助産師 REIKO】
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