出産後におっぱいが張ってくるのはよくあることだと思いますが、脇の下が腫れて痛んだ方はいらっしゃいませんか? 私の場合は、このときまで存在すら知らなかった「副乳」が原因でした。今回は、私が副乳を初めて知ったときのことをお話しようと思います。
この脇の下の痛みはなに!?
息子を出産してから3日後のことでした。ふと腕を動かしたときに、右の脇の下に痛みを感じたのです。服の上から触ってみると、いつもより盛り上がって熱をもっていました。
「おっぱいが張るのはわかるけれど、どうして脇の下が……? まさか、変な病気じゃないよね……?」不安になった私は、自分の部屋に助産師さんが来たときに聞いてみることにしました。
「副乳」、それは退化せずに残った乳房だった
「あー、副乳だね」私の脇の下を見た助産師さんは即座に言いました。私が「フクニュウ? 何それ?」と、聞いたことのない単語に首を傾げていると、その助産師さんが丁寧に教えてくれました。
副乳とは、簡単に言うと退化せずに残った乳房の名残だそうです。ある人とない人がいるそうですが、決してめずらしいものではなく、一応乳房なのでおっぱいが張るときは同じように張ったり痛んだりする人もいる、ということでした。
対処法は、とにかく冷やすこと!
「痛い? そうね、けっこう腫れてるね。保冷剤持ってきてあげるから、冷やしておいてね」そう言うと、助産師さんはガーゼでくるんだ保冷剤を持ってきてくれました。
それを脇の下に挟んで冷やし続けると、翌日には痛みはかなり軽くなり、腫れも少し引きました。おっぱいが張ったときも冷やすと少し楽になりますが、それは副乳も同じようです。
脇の下の腫れに気づいたときは焦りましたが、病気ではないとわかって安心しました。副乳は脇の下以外にできることもあるそうです。出産後におっぱい周辺で腫れたり痛んだりするところがあったら、助産師さんなどの専門家へ相談してみてください。
著者:上杉芽生
一男一女の母。結婚を機に小売業の会社を退職。現在は妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。