板挟みになった私は、次第にストレスを感じ…
ある日、保育園が同じ5歳の三男の友だち、Aくん親子とBくん親子がわが家に遊びに来ました。Aくんはソファで飛び跳ねたり、勝手に家をうろついて部屋のドアを開けたり、とにかく自由。それを見てもAくんママは怒ることはなく「おもしろかった?」と笑顔で子どもに話しかけます。反対にBくんママは、Bくんがソファにあがろうとすると「やめなさい! 人のお家だから勝手なことしないの! おとなしくしなさい!」と叱り、気まずい空気に……。特に命に関わるような危ないことはしていないし、私はどちらの肩を持つこともしませんでした。
ところが、その日の夜、Aくんママからは「Bくんママって厳しいね」と、Bくんママからは「Aくんママ叱らなすぎ」とチャットが来ました。その後も、AくんママとBくんママは考えが異なることを私に相談してくるように。これからどうやって3人で仲良くすればいいのか思い悩み、次第に私はストレスを感じるようになりました。
夫に相談したところ「2人が合わないなら、別々に遊べばいいじゃん?」と言われ、その通りだと納得。3人で仲良くする方法ばかり考えていた私は、まさに目からウロコが落ちたような気持ちに。元々3組で遊ぼうと提案していたのはいつも私からだったので、どちらかが3組で遊ぼうと言ってくるまで、別々に遊ぶことに決めました。
すると、AくんママもBくんママも同じことを思っていたのか、3組で遊ぼうと言ってくることはありませんでした。それでも子どもたちが3人で遊びたいと言ったときには声をかけ、そのときは誰かの家ではなく公園に行くようにして、なるべく2人が衝突しないよう今までより早めに切り上げるなど工夫するように。
子育ての価値観は人それぞれで、それによりママ友同士がトラブルになることもあると思います。ストレスになるくらいなら、合わない相手と無理して付き合う必要はないと勉強になった出来事でした。
著者:谷 ふみ/30代・ライター。中学校1年生と小学校4年生、5歳の3人の男の子を育てるママ。仕事に家事、育児に追われる毎日。子ども達が寝静まったあと、ひとりでドラマや映画を見るのが楽しみのひとつ。
作画:yoichigo
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年7月)