立ち会い出産に間に合わなかった夫の驚きの言い訳は
結婚前からやさしくて、超マイペースな夫。長女の出産時。地元に里帰り出産のため、私は産前1カ月くらいから夫と離れて、しばらく実家で暮らしていました。主人は仕事のために在宅していて、産院までは片道2時間ほどの距離。「出産は絶対に立ち会いたい!」と意気込んでいた夫は、出産時に電話があったら、すぐに車を飛ばして必ず駆けつけることを約束しました。
そして、陣痛が来た時間は夜10時ころ。初産婦で余裕が一切なく、慌てて夫に電話しました。「わかった! すぐに向かうね」と会話できたので、私は安心して産院へ向かいました。しかし、3時間たって深夜になっても夫は到着しません。陣痛はピークを迎えており、看護師さんからも「もうすぐ来ると連絡がありましたが……」と心配されながら、そのときは来てしまいました。立ち合い出産はかなわず、夫が不在の中で長女が誕生。夫が到着したのは、娘が生まれてわずか10分後のことでした。
産後、疲れ果てた私に向かって夫が言った言葉は「ごめん、コンビニに寄って夜食を食べていたら、間に合わなかった」という衝撃のひと言。夫は決して悪気があるわけではなく、本当におなかが空いていただけのようです……。こんなときにも、のんびりとごはんを食べていた夫に、私は返す言葉がありませんでした。
2度目の出産!夫に連絡がつかない…!?
そんな1人目の経験から、「次(2人目)のときは、絶対に立ち会う!」と再び気合を入れていた夫。上の子がまだ手のかかる2歳だったこともあり、長女を連れてまた里帰り出産することに決めました。夫も「いつでも連絡があれば、すぐに駆けつけるよ」と熱く宣言!
2人目のときは、深夜0時に破水からスタート。初めての破水でびっくりしてしまいましたが、病院で到着してすぐに夫へ電話しました。しかし、何コールしても夫は電話に出ず……。何度か送ったLINEにも、まったく既読がつきませんでした。そして、ようやく夫から連絡が来たのは、陣痛がかなり強くなってきた朝方。すでに分娩室へ向かっているときです。
分娩室でたびたび鳴る携帯には、マイペース夫からの「もう生まれる?」「あと30分くらいで着く!」など連絡が入りましたが、お産は待ってくれません。結局夫が到着する少し前に、息子が誕生しました。息子が生まれたのは早朝。しっかりと睡眠を取りスッキリした顔の夫と、徹夜で陣痛と戦い疲れ果てた私。夫と対面したとき「何人産んでも、立ち合い出産は無理だな」と思いました。
「自ら動ける夫」にするために実践していること
そんな夫も2児の父親として、日々成長し、子育てに奮闘しています。とはいえ、持ち前ののんびりした夫の性格は変わらず、自分のペースを乱すことなく物事を進める一面も。そんな自分のことだけに目が向きがちな夫に「どうにか家事にも積極的に協力してほしい!」といった気持ちから、最近はあることを意識しながら会話しています。
「自ら動ける夫」を目指すべく、気を付けていることは大きく2つ。1つ目は「やってくれるまで待つ」こと。つい「お皿を洗ってくれる?」などとこちらから家事をお願いしてしまったり、自分でやったほうが早くて何も言わずに着手してしまったりするもの。しかし、マイペースな夫はどうもやる気をそがれてしまうらしく、「自分自身でやることに気付く」ことが大切だとわかりました。
洗濯が外に干しっぱなし、シンクに汚れた食器がたまっている……そんな状態もしばらく見て見ぬふり。夫が気付くのを待って、「俺がやろうか?」といったひと言でスタートさせると、割とうまくいくようです。
2つ目はオーバーなくらいに「褒める」こと。ごみ捨てや風呂洗い、数え切れないほどある家事ですが、1つでも夫がやってくれたら、すぐにお礼の「ありがとう」と「助かった!」を声がけします。少し大げさくらいに褒めるのもポイントで「よっ! 洗濯王子!」「私がやるよりも、きれい!」と絶賛することで、夫のやる気スイッチが押されるようです。
まとめ
2人の子どもを育てる中で、結婚前よりも夫のさまざまな面を知るようになりました。お互いにストレスにならない、夫婦のコミュニケーションの取り方も心得てきたような気がします。
そんなマイペースな夫の血を見事に引き継いだ息子。のんびりとした動きに、時にイライラ、時に「かわいい~」と感じる今日このごろです。「超マイペース」は短所にも見えますが、ポジティブに言い換えれば「落ち着いている」「自分の意思を持っている」「自分のペースで進められる」という長所。これからも息子、そして夫のいいところをさらに伸ばせるように精進したいと思います。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者:松村 詩/40代主婦。2014年生まれの女の子、2017年生まれの男の子、超マイペースな年上夫と4人家族で生活。スポーツ観戦が趣味のフリーランスママ。子どもや夫が寝た後の「自分時間」でリフレッシュ♪
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