子どもがおっぱいを卒業したあと、乳房の「しこり」が気になったことはありませんか? 心配だけど、毎日仕事や育児に追われてなかなか病院へ行く暇がないと思っている方に向けて、今回は息子の断乳時に筆者が体験したエピソードをご紹介します。
搾乳時にしこりを発見
保育園に入園して1カ月が経ったころ、ちょうど1歳の誕生日を過ぎたこともあり、断乳しました。息子の乳離れ自体は意外とスムーズだったのですが、飲まれなくなったおっぱいを搾乳をしようと乳房を触ったとき、左胸の乳首の内側あたりにコリコリとした「しこり」を発見したのです。世間ではちょうど有名人の乳がんの話題が注目されていたこともあり、もしかしたら自分も乳がんなのでは……と、不安に襲われました。
まずは母乳外来に相談
すぐ乳がん検診を受けることも考えましたが、調べてみると断乳直後は乳腺が発達しているため、エコーやマンモグラフィでは正確な診断ができない場合もあるとのこと。 そこでまず母乳外来へ行き、断乳後のケアも兼ねて助産師さんに乳房マッサージをしてもらいました。
助産師さんには「母乳が詰まってしこりになるケースもあるけれど、検査してみないと何とも言えないので、3カ月経ったら病院で乳がん検診を受けてください」と言われました。
3カ月後に乳がん検診へ。診断は「線維腺腫」
3カ月後、すぐに乳がん検診を受診。医師の診断は、母乳の詰まりではなく「線維腺腫」というものでした。 この「線維腺腫」自体は良性のしこりで、悪性化することは極めてまれだそうです。経過観察のため、これから年に一度必ず乳がん検診を受けるよう言われました。がんではなかったことに安心しましたが、「線維線種」の存在を初めて知ったことで検診の大切さを実感しました。
子育て中のママは忙しく、なかなか自分の体を気遣うことが難しいと思います。しかし、体の不調は早期発見に越したことはありません。何か気になることがあれば迷わず誰かに相談したり、 病院で検査を受けることをおすすめします。
著者:岩崎薫
一年間の不妊治療を経て妊娠・出産。2歳の男児を子育て中。現在は印刷会社の人事部で時短勤務で働く。第二子の妊娠を目指して不妊治療中。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。