陣痛を経験したことがない方は、いったいどんな痛みなのか気になると思います。私も“陣痛は徐々に痛む時間の間隔が短くなる”という知識はあったものの、前駆陣痛(ぜんくじんつう)との違いが判別できませんでした。今回は、出産直前に前駆陣痛で、まさかのフライング入院を体験したときの様子をお伝えします。
いきなり8分間隔?!
出産予定日の前日、出産兆候がないため長時間歩くと、夕方におしるしが。夜中になると、おなかに生理痛のひどいときのような、押されるような痛みがきました。痛みはなんと最初から8分間隔。陣痛はもっと長い間隔から始まると聞いていたので、いきなり短いことに焦りました。
「もしかして、すぐに産まれそう?」そう思って30分ほど様子をみましたが、8分間隔のままなので産院に電話。すると、入院の準備をして来るように指示されました。
ひと晩中、強く痛んだけれど
入院してすぐの内診では、まだ子宮口に指1本が入るくらい。翌朝に指2本分になりましたが、その後まったく開かなくなりました。痛みは丸1日のあいだに数分から20分と不定期な間隔で続いていましたが、徐々に痛みも軽くなってしまい、前駆陣痛と判明。
入院から1日半で退院することになりました。入院費用は約19,000円。痛い出費ではありましたが、病院でスタッフの方が側にいてくれたことの安心感はとても大きかったです。
医師にもすぐに判別ができない
担当医からは(1)痛みがどんどん強くなるか(2)お産が進んできて寝られない・しゃべれないほど痛むかが陣痛の目安だと言われました。たしかに、前駆陣痛は最終的に痛みが消えていき、話をしたり少し眠ったりすることもできました。とはいえ、深く眠れない痛みが丸1日続いてつらかったです。
退院2日後に陣痛を経験しましたが、上記(1)(2)のとおり、陣痛が始まってから3時間後には話をする余裕すらなくなりました。痛みの強さは比べものになりませんが、今回の体験で前駆陣痛でも長時間痛みが続く場合もあることがわかりました。「陣痛かも?」と思う痛みを感じたら、無理せずに産院に相談するのが安心です。
著者:霧山いずみ
結婚を機に販売職を退職し、地方で寡黙な夫とおしゃべりな娘と3人暮らし。子育てをしながら、ママさんコーラスの活動と記事執筆をおこなう。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
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