盗撮カメラが発見!?
履歴書を確認すると、直近2年間以外は空白期間もなく、必要な資格もそろっていたため、面接を実施し採用を決定しました。彼の勤務態度は良好で、順調に半年が経過しました。
ところがある日、清掃部門の責任者から衝撃の報告がありました。「女子トイレの個室で小型カメラが見つかった」というのです。急いで現場に向かい、カメラを回収しました。それは汚物入れを巧妙に改造した手製のもので、明らかに計画的な犯行でした。
まさかの犯人が……
犯人を特定する過程は省略しますが、結局のところ、その「弟」が犯人だと判明しました。彼は事実を認め、すぐに依願退職を申し出ました。その際の冷静な態度に違和感を覚えた私。その後、知人経由で彼の複数の犯罪歴が明らかになりました。
この事実を踏まえ、採用を推薦した女性社員に経緯を説明しました。すると驚くべき真実が明らかに。彼は弟ではなく、単なる同棲相手だったのです。女性は「もう限界なので別れたい」と冷ややかに語りました。
忘れられない教訓に
この出来事から、採用プロセスの重要性と、表面的な情報だけで判断することの危険性を痛感しました。同時に、日々の業務チェックの大切さも再認識しました。幸い組織的な犯行ではなかったことが確認でき、大事には至りませんでしたが、人事や採用に携わる者として、この経験は忘れられない教訓となりました。
まとめ
今後も、従業員と利用者の安全を第一に考え、慎重かつ丁寧な採用プロセスを心がけていきたいと思います。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者:山内太朗/60代男性・会社員。
イラスト:マメ美
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年9月)
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