2024年 男の子の「ジェンダーレスネーム」ランキングTOP10
2024年大注目のジェンダーレスネームは「藍」
7位の「藍」は、かつては「あい」というよみで、主に女の子に名付けられることが多い名前でした。しかし近年では男の子でも、「らん」「あい」「あおい」などのよみで「藍」という名前が増えています。
2023年の男の子の名前ランキングでは273位だった「藍」は、2024年のランキングでは32位へと大きくジャンプアップ! この人気は、男子バレーボール日本代表・髙橋藍(たかはし らん)選手の影響が考えられます。
2024年5月から6月にかけて開催され、銀メダルを獲得した男子バレーボールネーションズリーグや、2024年パリ五輪での活躍があり、「藍」という名前が注目されたことが考えられます。
1文字ネームが圧倒的人気
男の子の「ジェンダーレスネーム」ランキングを見ると、TOP10のうち9つが漢字一文字の名前「一文字ネーム」でした。
主なよみは以下の通りです。
1位「碧」:あお、あおい、みどり
2位「凪」:なぎ、なぎさ
3位「暖」:だん、はる、ひなた
5位「晴」:はる、はれ、せい
6位「陽」:はる、ひなた、よう
7位「藍」:らん、あい、あおい
8位「翠」:すい、あきら
9位「葵」:あおい、あお
10位「楓」:かえで、ふう
2024年の男の子の年間名前ランキングでも、TOP5のうち4つが「一文字ネーム」という圧倒的人気! 「一文字ネーム」はシンプルで、フランクな雰囲気を持ちます。
また、一文字ネームの人気は男の子だけでなく、女の子の名前ランキングにも見られていました。
レトロネームに注目!
日本的で古風な「レトロネーム」には、古来より多くの人々に愛されてきた美しさがあります。
8位の「翠」という文字は、緑色の羽を持つ翡翠(カワセミ)を連想させます。正岡子規を筆頭に多くの俳人たちによってさまざまな作品で使用されていた「翠」は、今も昔も、日本の美しい風景を象徴する表現として親しまれています。
9位にランクインした「葵」は、徳川家の家紋として有名で、江戸時代を象徴する植物として認識されています。名付けに用いることで、古風で由緒正しい印象になりますね。
今回紹介した「ジェンダーレスネーム」ランキングTOP10の名前は、2024年の男の子の名前ランキングでもすべて50位以内にランクインしている人気の名前でした。
SDGsで「ジェンダー平等」が重要な目標とされている今、「男らしさ」や「女らしさ」に関連する役割や職業、価値観、行動の壁を取り除く「ジェンダーレス」への注目が高まっています。この流れは、赤ちゃんの名前にも影響を与えていると考えられますね。
<調査概要>
調査対象:株式会社ベビーカレンダーが企画・運営している「ファーストプレゼント」「おぎゃー写真館」「ベビーカレンダー全員プレゼント」のサービスを利用された方
調査期間:2024年1月1日(月)〜2024年10月1日(火)
回答件数:40,207件(男の子)