10月に生まれた女の子4,518名の名前から、人気の「レトロネーム」を紹介します。レトロネームのなかでも、名前に「葉」や「月」を用いた名前が今トレンドとなっています。今人気の名前は……!?
1位 結月(主なよみ:ゆづき)
レトロネーム1位に輝いたのは「結月」。2023年の年間名前ランキングでは11位、2024年は10位、そして10月の名前ランキングでも首位を獲得しました。
例年秋生まれの名付けには「月」にちなんだ「ムーンネーム」が増加します。秋は空気が澄んでおり、月の出も早く気温が適度になるため、お月見を楽しむのにぴったりの季節であることから、季節感のある名付けが好まれているようです。
2位 彩葉(主なよみ:いろは) ※同率
「彩葉」は2位にランクイン。2023年の年間名前ランキングでは20位、2024年は17位と人気が高まっており、10月の名前ランキングでは6位にランクインしました。近年人気の「葉止めネーム」の一つです。
「彩」という字は、「色どり」や「色合い」を意味し、秋に葉が色づく様子を連想させる美しい名前です。多彩な魅力を持つ女の子に成長してほしいと願って名付けられることも。また「いろは」というよみは「いろは歌」を連想させ、古風で趣のある印象を受けます。
2位 紬(主なよみ:つむぎ) ※同率
同じく2位にランクインしたのは「紬」。2023年・2024年と2年連続年間名前ランキングでは4位にランクインしており、近年トレンドの名前の一つです。
「紬」という漢字は、高級な絹の布を表しており、その語源は繭から糸を紡ぎ出す工程に由来します。この名前は、古風で上品な感じを与えると同時に、知的でしっかりとした印象も受けます。
様々な経験を積み重ね、多くのことを学び吸収し、自分自身を「つむぎ」上げてほしいという親御さんの思いが感じられます。
4位 楓(主なよみ:かえで)
4位にランクインしたのは「楓」。2023年の年間名前ランキングでは22位、2024年は29位、そして10月の名前ランキングでは8位にランクインしました。
秋に美しい紅葉を見せることから古くから日本人に愛されている「楓」。例年秋になると人気が高まり、今年も9月の15位からランクアップしました。漢字ランキングでも8月51位から9月は26位、そして10月は17位へと大きく順位を上げました。
5位 澪(主なよみ:みお) ※同率
5位にランクインしたのは「澪」。2023年の年間名前ランキングでは17位、2024年は9位、そして10月の名前ランキングでは10位にランクインしました。
「澪」という漢字は、細い水路を表しています。水を連想させるこの字は、みずみずしさやさわやかさを感じさせます。さらに、細く流れる水のイメージから、やさしく繊細な印象を与える名前としても人気です。
水路に立てる標識「澪標(みおつくし)」は万葉集や古今和歌集など、多くの古典文学作品に登場します。古典的なイメージと、水の流れの美しさ、そして未来への道筋を象徴する言葉です。
5位 柚葉(主なよみ:ゆずは) ※同率
同じく5位にランクインしたのは「柚葉」。2023年の年間名前ランキングでは25位、2024年は27位、そして10月の名前ランキングでは10位にランクインしました。
「柚」という漢字は、ミカン科の植物である柚子を表し、その清涼感あふれる香りは古来から日本人に愛されています。この名前は、柚子特有のさわやかな香りや緑豊かな葉を思わせ、自然で澄み切ったイメージを与えます。
また、「柚湯」が12月の季語であることもあり、寒い時期になると例年「柚」を用いた名前の人気が高まります。
7位 楓佳(主なよみ:ふうか) ※同率
「楓佳」は7位にランクイン。9月の名前ランキングTOP100位圏外から、10月は19位へと大きくランクアップしました。
本ランキング4位に引き続き、「楓」を用いた名前です。「楓」は秋に色鮮やかな紅葉で知られる落葉樹であることから、秋に生まれた女の子の名前として人気があります。また、「楓」には「風」の字が含まれており、さわやかなイメージに。
7位 美月(主なよみ:みつき) ※同率
同じく7位にランクインしたのは「美月」。2023年の年間名前ランキングでは28位、2024年は44位、そして10月の名前ランキングでは19位にランクインしました。首位の「結月」と同じく、「月」を用いた「ムーンネーム」の一つです。
「月」と「美」という漢字を組み合わせることで、美しく幻想的な輝きを思わせる名前が生まれます。同名では、モデルで女優の山本美月(やまもと みづき)さんが活躍されています。
7位 凪咲(主なよみ:なぎさ) ※同率
また、「凪咲」も同率7位にランクイン。2023年の年間名前ランキングでは26位、2024年は16位へと順位を上げ、10月の名前ランキングでは19位にランクインしました。
「凪」は「風が止まり波が穏やかな状態」を表し、「咲」には「笑う」「花が咲く」という意味があります。この漢字を組み合わせることで穏やかで愛らしい印象が生まれます。アイドルグループNMB48の元メンバー、渋谷凪咲さんが同名で活躍されています。
7位 葵(主なよみ:あおい) ※同率
「葵」も同率7位。2023年の年間名前ランキングでは11位、2024年は5位へと人気が高まっており、10月の名前ランキングでは19位にランクインしました。また、10月の男の子の名前ランキングでも47位にランクインしており、男女の性差を感じさせないジェンダーレスネームとしても人気です。
「葵」という字はアオイ科の植物を表し、太陽に向かって成長し、美しい花を咲かせることが特徴です。健やかに育つ様子から、近年名付けで注目を集めています。
◆10月の「レトロネーム」では、4位「楓」や7位「楓佳」のように、「楓」を使った名前や、「彩葉」のように秋の季節や紅葉をイメージさせる名前が人気を集めていました。これから女の子の名前を考えられる方、ぜひ参考になさってくださいね。
photo:@tenubaby2023さん(べビカレメイト)
<調査概要>
調査対象:株式会社ベビーカレンダーが企画・運営している「ファーストプレゼント」「おぎゃー写真館」「ベビーカレンダー全員プレゼント」のサービスを利用された方
調査期間:2024年10月1日(火)〜2024年10月25日(金)
回答件数:女の子:4,518件