「気軽に専門家に質問ができて、さらに返信も早い」とママから日々感謝の声が寄せられているベビーカレンダーの人気コンテンツ【助産師に相談】の掲示板。その中から特に注目をあつめた質問の内容を一部抜粋してご紹介します。今回は、娘さんのお風呂嫌い・シャワー嫌いに悩むママからのご相談です。
Q. お風呂嫌いでシャワーも嫌い。どうすればお風呂を好きになってくれますか?
生後8カ月になる娘がいるのですが、お風呂に入れるたびにすごく泣いてこわがります。
夫が出張で家にいないのでワンオペ育児状態なのですが、ある日お風呂に入れるのにシャワーを使ってしまい、初めは問題なかったのですが、流すときに大泣き。私もパニックになって顔を拭きつつ、そのままシャワーで流してしまったので、それが原因でこわくなったのだと思います。
これから改善すればお風呂を好きになってくれますか? ちなみに膝の上に寝かせるような体勢が嫌なのか、すぐに起き上がって自分で立とうとします。手で支えてあげれば立つのですが、それだと頭を流せないし、顔に水が垂れてしまって泣くことになってしまいます。どうしたらいいと思いますか? 教えてください。
宮川めぐみ助産師からの回答
お風呂がこわくなってしまったのですね。暑い時期ですし、シャワーだけでも体の汗を流してあげられるといいですよね。
頭を流してあげるときは、お湯に浸したガーゼやタオルなどで流すようにするといいと思いますよ。ゆっくりと声をかけながら流してあげましょう。そのとき、お膝の上で座らせてあげるような姿勢にするのはいかがでしょうか?この流し方なら勢いも弱いですし、声をかけながらであれば少しは違うのではないかと思います。
あとは、お風呂に入れてあげるとき、娘さんの反応を見ながらママも緊張して表情がこわばってしまうこともあるかと思います。娘さんに緊張が伝わらないように、できるだけリラックスをして笑顔で入れてあげられるようにしてみてくださいね。
※参考:ベビーカレンダー「助産師に相談」コーナー〈 https://baby-calendar.jp/talk/category/tree/11/0 〉
お風呂に入るときに気を付けてあげたいこと
お風呂には赤ちゃんがビックリしてこわくなってしまう要素があります。まずはそこに気を付けてあげながらお風呂に入ることをおすすめいたします。
1.新生児のときは沐浴布を使いましょう
生まれたての赤ちゃんは包み込まれると安心感を覚え、逆に裸にされたり、何もないところで寝かされたりすると不安を感じるようです。ですので、沐浴布は胸から足もとまでかけてあげるといいでしょう。
また入浴する際は、急に湯船につかるのではなく、抱きかかえて足もとから少しずつ胸に向かって移動しながら湯をかけてあげてから、赤ちゃんをさらに胸に引き寄せて、湯船につかると安心感が増すようです。そのあと、赤ちゃんの様子をみながら胸から離し、お湯のゆらゆら揺れる感覚に慣れさせていくといいでしょう。
2.反響する音に気を付けてあげましょう
赤ちゃんはお風呂の反響音にビックリして、不安に感じることが多いみたいです。たとえばシャワーの音です。お風呂に慣れるまではなるべくシャワーは使わないようにするといいでしょう。また、ママが「赤ちゃんがこわがらないように」「楽しくなるように」と、いつもより少し高くハッキリと大きめな声で赤ちゃんに話しかけると、少しビックリしてしまうようです。ですので、お風呂ではやさしくソフトにささやきかけてあげるといいでしょう。
3.赤ちゃんが楽しい雰囲気づくり
赤ちゃんがよろこぶおもちゃはもちろんですが、赤ちゃんとお話や歌を歌いながら入るのはとてもおすすめです。たとえば「お風呂って気持ちいい~」「ママと入るお風呂って楽しな~、体がプカプカ浮くんだもん」など、湯船につかっている状況や、「○○ちゃんのお手て♪○○ちゃんのあんよ♪○○ちゃんのおしり♪」と歌いながら体を洗ってあげるといいですよ。お風呂に入っている間、ママの声が聞こえていると楽しいうえに、安心もするのでぜひやってみてくださいね。
ママはゆっくり入っていたいお風呂ですが、赤ちゃんの入浴時間は10~15分ほどといわれています。長湯は赤ちゃんの体の負担にもなりますのでお気を付けくださいね。
※参考: ニュース(ママネタ)「お風呂嫌いな赤ちゃんをお風呂大好きにさせよう」〈 https://baby-calendar.jp/smilenews/detail/3133 〉【著者:日本コミュニケーション育児協会 珠里友子】
お風呂を怖がらせないためのアイデア集
「わが家のシャワーヘッドは水圧が強め。これでは赤ちゃんがビックリしてしまいます。そこでまず考えたのは『手のひらでシャワーヘッドをつかむ』ことです。いちばんかんたんにシャワーの水圧を調整できる方法でした。また、シャワーヘッドをガーゼで覆って調整するのもおすすめ。じょうろから流れるくらいの水圧がわが子にはちょうどいい様子でした。湯温は37~38℃くらい。足先から順番にかけていくとスムーズでした」(田中由惟さん)
「おすすめしたいのが、スポンジタイプのバスマットです。お風呂の床の上にバスマットを置き、赤ちゃんをその上に寝かせて体を洗ってあげることができます。そのときに、機嫌よくしていてくれるようなら、その間に大人は自分を洗うこともできます」(ゆうこさん)
「わが子は裸になると泣くので、ガーゼなどを体にかけてあげると落ち着いて入浴できました」(渡瀬文葉さん)
「ゾウさん型のじょうろやプラスチックのコップなどは、水をすくってジャーっと流すだけで楽しそうに遊んでくれます。手先が器用になってきたら、水鉄砲もおすすめです」(吉井ゆみさん)
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