家庭内別居中の友人夫婦
友人夫婦には、現在1歳半になる息子がいます。結婚前までは仲良しでしたが、妊娠がわかった途端、これまでの夫とは別人かと思うほどやさしさがなくなったそうです。夫は、妊娠中から今に至るまで子どもに関心がないだけでなく、簡単な家事もしてくれなくなりました。
友人は、そんな夫に幻滅し「もう夫と暮らすのは無理。離婚したい」と思い、里帰り出産後、子どもが1歳になるまで実家で生活しました。職場復帰のため、友人が自宅に戻ると自然に家庭内別居がスタート。基本的に会話はなく、何かあれば同じ屋根の下でもLINEで連絡を取ります。もちろん、夫は家事・育児にノータッチなので友人が完全ワンオペ状態なのだそう。
そんな友人夫婦は車を持っておらず、夫婦ともにペーパードライバーでした。子育てをするなら車がないと不便な地域に住んでいるため、友人は妊娠がわかったときに夫に車を見に行くことを提案。しかし、夫は毎回「そうだね。今度見に行こう」と言うだけで実際に行くことはなかったそう。結局、車の準備ができないまま友人は出産を迎え、子どもの健診などは友人の母が送迎してくれたそうです。
相談もなく車を購入する夫
友人は「やっぱり夫に任せても無駄だ」と思い、「車は自分で探して購入する」と夫に連絡しました。そして、子どもが生後半年ごろに中古車を探して購入。ペーパードライバー講習にも通い、晴れて自分で車移動ができるようになったのです。
夫に車を購入したことを連絡すると「じゃあ、俺も車を見に行ってくる」と連絡が。「え? 今さら夫が車を買う必要ある?」と思いつつ、友人は話を広げるのが面倒なため「了解」とだけ返事をしました。すると、数時間後に夫から「家族で遠出できるかと思って300万円台の新車のSUV車を契約してきた。納車まで約3カ月だって」と連絡が来たのです。
家庭内別居をしてから、友人と夫は家計を別にしていますが、大きな買い物を即決したことに友人はドン引き……。そして約3カ月後、夫の車が納車されました。納車から2カ月ほどたち、「徒歩通勤だし、休みの日はゲームばっかりだから車いらないでしょ」と友人は思いながらも、夫に乗り心地を聞いてみたそう。すると「ほとんど乗ってない」と、予想通りの返事が来たので「本当に無駄な買い物だな」とあきれたそうです。
そんな夫は、暑くてもクーラーのない部屋に引きこもっていることが多いのだそう。ある日、友人が熱中症の心配をしてLINEを送ると、夫が部屋から出てきて「俺、ここ3カ月くらい1日1食生活してるんだよね」と、びっくりするようなことを言ったのです。
夫の言葉に怒り爆発!
思いもしない言葉に友人はあぜん。「え? なんで?」と聞くと「単純に出費で削れるところが食費しかないからさ。起きているとおなかが空くからずっと寝てる」と夫は言うのです。
「それは、私にどうかしてほしいってこと? あなたの食事まで作ればいいわけ?」と聞くと「そういうわけじゃない。ただ知ってほしかっただけ」と言ったそう。
その言葉に頭に来た友人は「何が知ってほしかっただけ? 私はずっと完全ワンオペで、自分の時間なんかほとんどないの。あなたが家にいたって子どもの面倒を見てくれないから、体調が悪くても全然頼れない。これ以上どうしろっていうのよ。生活費を気にして1日1食とか言うなら、乗りもしない無駄な車をさっさと売ればいいじゃん!」と怒り爆発! 夫はただ「ごめん」と言い、また部屋に戻ったそうです。
その後も生活費を削るため、夫は1日1食を継続しているそうですが、ゴミ箱の中には自炊したほうが食費を浮かせられるようなお菓子のゴミばかり入っているのだとか。そして、友人が怒りをぶつけても何も変わらず、今でも休みの日は子どもと遊ぶこともなく、ほとんど部屋に引きこもっているようです。
まとめ
妊娠中から今に至るまで、家事・育児にノータッチな夫への愛情は一切なくなり、離婚を望む友人。しかし、普通のコミュニケーションが取れない中、1日1食にするまで生活費を切り詰めていることを友人に話したのは、「冷え切った夫婦関係だけど、会話のきっかけになるかも」という夫の期待があったのかもしれません。そもそも、300万円の車を購入したのも、家族と遠出がしたかったからなのですから……。
ひびが入った夫婦関係は簡単には修復できないでしょう。今後、友人夫婦がどうなるのかわかりませんが、お互いが穏やかに過ごせるような、そして彼らの息子が健全に育つような決断ができるよう見守りたいと思っています。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者:山﨑 みさ/30代女性・ライター。産後の物忘れの悪化に悩む、2018年生まれの男の子と2022年生まれの女の子のママ。趣味は甘い物を食べること、緩く宅トレをすること。
マンガ/☆まかりな☆かな
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年10月)
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