娘が1歳を迎えるくらいのころ、毎日の生活の中でパパに対して小さな不満が溜まっていた時期がありました。笑顔で接する余裕がなくイライラしがちだったのですが、ある出来事がきっかけで感謝の気持ちを持てるようになりました。そのときの話をご紹介したいと思います。
娘が急に発熱した!
私は結婚を機に地方へ引っ越しました。すぐに娘を授かることができ、うれしかったのですが、運転免許を取る予定は遅れました。初めての妊娠だったこともあり、大きなおなかで運転することに不安があったからです。
幸い徒歩圏内にスーパーなどがある場所に部屋を借りることができたので、普段の生活には困りませんでした。が、あるとき娘が急に高熱を出し、休日だったため近くのかかりつけの病院に行けなかったことがありました。
パパの頼りになる一面
その日、休日当番医は遠方でした。車の運転ができない私は自宅付近以外の土地勘もほぼなく、熱でぐったりしている娘を抱っこしながらも具体的な行動がとれず、どうしよう……とただおろおろしていました。
ですが、その日のパパは普段の家でゴロゴロしているパパとは違いました! すぐに病院の場所を地図で確認して車を走らせてくれて、とても頼もしく感じました。いざというときに頼れる人がそばにいることに、安心したのを覚えています。その後、娘は無事に医師に診察してもらい、回復しました。
苦手なことをしてくれることの有難さ
現在は子どもが2人に増えて、相変わらず家事は私がしています。でもパパは平日は毎日職場に通い、休日には遠くの公園まで家族を車で連れて行ってくれます。家事育児のすべてを分担する方法もあると思いますが、お互いの得意な分野を任せるという方法がわが家にはあっているようです。
私も免許を取りましたが、休日に出かけるときなどはパパが運転担当です。重い荷物を持つことや、自分には難しいと思うことを代わりにしてくれる人がそばにいるのは幸せなことだなと思います。
家事をしないパパに不満を感じることも多かったのですが、このことがあってから見方が変わりました。誰でも得意なことと苦手なことがあるのは当たり前のこと。夫婦で苦手な部分を補い合っていければお互いに感謝の気持ちを持てると思いました。
著者:あさひののか
一男一女の母。出産を機に販売職を退職。自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。