「丸亀製麺」のわがまち釜揚げうどん、埼玉は「すったてつけ汁」
丸亀製麺の「わがまち釜揚げうどん」とは、47都道府県それぞれの食文化を生かしたメニューを一気に販売するキャンペーンです。
各都道府県のメニューはご当地限定のため、埼玉メニューは埼玉でしか食べられませんし、東京メニューは東京でしか食べられません。
ご当地限定の特別感が楽しいですよね。
発表時にそれぞれが自分の都道府県をチェックしたと思うのですが、私は埼玉の「すったてつけ汁」を見てもピンときませんでした。
というのも私は埼玉東部で生まれ育ちで、「すったて」は埼玉北部の料理。県の中でも距離があったのです。
ちなみに私が47都道府県の埼玉県以外で一番気になったのは、広島県の「牡蠣バターしょうゆつけ汁」ですね。
すったてつけ汁とは?
「すったてつけ汁」は、埼玉の郷土料理「すったて」をアレンジしたものです。
「すったて」は冷や汁の一種で、野菜などをすりばちですり、「すりたて」を食べていたことからその名がついたんだとか。
味はごまみそで、きゅうりや大葉、ミョウガなどの野菜をたっぷり加えて食べます。
丸亀製麺ではもちろんうどんと一緒に食べますが、「すったて」自体はご飯にかけて食べることもあるそうです。
実食してみた! 埼玉のすったてつけ汁は「ピリ辛ごまだれ薬味うどん」
「すったてつけ汁」は釜揚げうどん、すったて汁、薬味・具材の3つで提供されました。
もちもちとコシのある釜揚げうどんは、丸亀製麺の定番ですね。
うっすらと塩気があるので、そのまま食べてもおいしいです。
つけ汁はごまとみそで、すりごまがたっぷり入っています。
意外なことにこのつけ汁、辛いんです。
辛いと言ってもピリ辛、ふわ辛ですが、すったては野菜でさらっといただく料理だと思っていたので、辛みがあることにはおどろきました。
ごまみそに辛みが加わることで、坦々スープに近い風味になっています。
別皿に乗せられているのはゆで豚と薬味です。
薬味はきゅうり、玉ねぎ、みょうが、大葉の4種類で、すべて千切りになっています。
夏を思わせる取り合わせで、これだけでもおいしいですよね。
薬味で味変ができる
ピリ辛のつけ汁は、そのままうどんと食べると坦々うどんです。
私が食べたのは11月も後半でかなり冷え込む日。冷たいつけ汁は少し寒いかなと思いましたが、ピリ辛のおかげでじんわりと体が温まりました。
薬味を入れると味は一気に変わります。
ピリ辛で濃厚なつけ汁は、薬味でさっぱりした夏テイストになるんですよね。きゅうりと大葉がとくに効いている気がします。
ごまだれの豚しゃぶを食べているときの感じで、口の中はさっぱり。さらさらと食べられるメニューに早変わりします。
私は割と早い段階で薬味を入れたのですが、最初はピリ辛坦々うどんとして、途中で薬味を入れてさっぱりすったてうどんに味変するというのも良さそうですね。
丸亀製麺には無料の薬味が置いてあります。私はそこにあるネギを追加して、さらに薬味たっぷりのすったて汁にしましたが、とてもおいしかったです。
これはおすすめのアレンジですよ!
ちなみにこちらのすったて汁は、濃厚なごまみそ味が特徴です。薬味が合うということは野菜に合うということになりますよね。
ということで、別売りの天ぷらをつけ汁にひたして食べるのもおすすめです。
私はれんこん天をつけ汁にひたしたのですが、野菜の甘さにつけ汁の濃厚なピリ辛で、あやうく無限天ぷら編を始めそうになりました……。
食べるならお昼までに!
絶対にすったてつけ汁を食べたいと思って最初に入った丸亀製麺では、11時開店でまだお昼すぎにもかかわらずすでに「今日の分は完売」と言われました。
そのお店では2~3時間で完売したということですね。
別の店舗へ行ってなんとか食べることはできたのですが、あまり多くは作れないようです。もし食べてみたいと思ったときは夕方ではなく、お昼までに行くことをおすすめします。
「すったてつけ汁って何?!」と思った人もぜひ一度、食べてみてくださいね!