私は逆子体操や体を温めるマッサージなどをおこなったのですが、一度も逆子が治らず、予定帝王切開をおこなうことになっていました。帝王切開当日、驚いたことがあったのでご紹介します。
帝王切開開始は13時の予定だったけれど……
帝王切開前日に入院し、ドキドキして眠れない夜を過ごしました。帝王切開当日、朝の検診でも逆子は治っていなくて、赤ちゃんの推定体重は3,200gあるかなーと言われていました。
最初の予定だと13時から帝王切開開始だったので、夫と家族が12時過ぎに病院に来て一緒に部屋で待機していました。しかし、緊急帝王切開が入り、それが終わったら……ということになって、ドキドキが増しました。そして、呼ばれたのが15時半。夫と家族と離れるとき、「もう妊婦じゃなくなるんだ……」と思うと同時に帝王切開が怖くて泣きそうになりました。
「赤ちゃん、1分で出すよー!」という訳にはいかなかった
そして麻酔を打って効いてきたのを確認して、「切るよー」と先生が言い、帝王切開が始まりました。妊娠中にちょうど放送していたドラマ『コウノドリ』の「赤ちゃん、1分で出すよー!」という帝王切開のシーンの印象が強かったので、すぐ終わるものだと私は思っていました。
しかし、おなかを切って「足が見えたよ〜。男の子だね〜」と言われてからしばらく赤ちゃんが出てきませんでした。先生も何も言ってくれなくて元々低い私の血圧も下がってきて、一瞬私もうダメなのかな……と思っていたら、「赤ちゃん出すよー!」という先生の声とともに大きい産声を上げた赤ちゃんが出てきました。思わず産声を聞いたときに涙が自然に出てきたのですが、帝王切開中だし周りにたくさんの人がいて少し我慢したのを覚えています。
お母さんになれた!
そしてなんと赤ちゃんの体重を教えてもらったら、3,568gもありました!妊娠38週での帝王切開だったので、予定日まで待ったらもっと大きくなってたと思うとビックリです。 赤ちゃんが私の顔の隣に来て触ってごらんと言われ、赤ちゃんに触るとまた涙が溢れてきて、私、本当にお母さんになれたんだと実感しました。
赤ちゃんはその後外で待っていた夫と家族の元へ連れて行ってもらい、夫に1番に抱っこをさせてあげられてよかったと思いました。その後、わたしも夫と家族と面会し、「お疲れさま、頑張ってくれてありがとう」と言われたときは涙を我慢せずに泣きました。
帝王切開後は……
帝王切開当日の夜は、痛みがつらくて本当にしんどかったです。そして、私は麻酔の影響で頭痛があり、1週間くらい立ち上がることも大変でした。そのため母子同室が先延ばしになっていて、すごくつらかったです。授乳のときに赤ちゃんを部屋に連れてきてもらって添い乳をしていると、赤ちゃんに申し訳ない気持ちになったりもしました。ですが、早い段階からの病院のサポートのおかげで今は完母で育てられているので感謝しています。
帝王切開と言うと、なんとなくまだ世間では良いイメージではない印象がありますが、帝王切開でも大変なことはあるし、それはどの出産方法でもどのお母さんでも変わりないことだと実感しました。
著者:関 しほ
逆子ちゃんだったため、帝王切開で第一子の男の子を出産。絶賛親バカな新米ママ。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。