わが家の事情を聞いた義弟の反応は…
普段会わない義弟に久しぶりに会ったのは、身内の法事でした。義弟にも3人の子どもがいるので、わが家の子どもたちと仲良く遊んでいました。和やかな雰囲気で法事後の食事会が始まり、お互いの子育ての話になったのですが……。
わが家がベビーシッターの女性にお世話になっていることを話した瞬間、義弟が放った言葉が「赤の他人に子どもを見てもらってるんですか!? 信じられないですね」だったのです。
義弟夫婦も子どもを保育園に預けていますが、複数の大人の目がある保育園とは異なり、他人を家に入れ、子どもを任せている状況が信じられなかった模様。
このとき、夫や義弟の妻である私の妹は法事には参加していたもののその会話には参加しておらず、義弟の発言を聞いたのは私のみでした。
言い返せないもどかしさ
私はその言葉を言われた瞬間にうまく言い返すことができず、聞き流すかたちで別の話を持ち出しました。
確かに、ベビーシッターの女性は身内ではなく他人です。しかしその女性がいなければ仕事を続けることはできないのです。
私はひとりで悔しい気持ちを抱えたまま帰路につく途中、夫に義弟の発言について話しました。夫は「家庭によって状況も考えも違うから放っておいていいよ」と言ってくれたため、少し気持ちがラクに。
子どもたちはベビーシッターの女性が大好きで、私が帰るといつも楽しそうに一緒に遊んでいました。女性が私の子育ての悩みを聞いてくれることもあります。義弟の発言にはとても傷つきましたが、私たち家族はベビーシッターの女性に感謝しかありません。
もし今後、同じことを他の誰かに言われたら、各家庭によって子育てにはいろいろな考え方があること、そして多くの人が葛藤を抱えながらベビーシッター利用しているということを伝えたいと思います。
著者:田中さくら/40代女性。2013年、2017年生まれの息子たちのママ。バリスタとしてカフェに勤務。キャンプ、おいしいコーヒーの追求、筋トレが趣味。また、自然の中で外ごはんを食べるのが大好き。
イラスト:ミロチ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年11月)