こんにちは。保育士の中田 馨です。そろそろ仕事に復帰しようかなと思っている人も、まずは保育園選びからですね。保育園もいろいろあるので、初めての子どもだとわからないことだらけです。「何をポイントに保育園を探せばいいのかわからない」と思っているママもいると思います。一つひとつの保育園の特性をとらえて選ぶことも大切。今日はそんな保育園選びを保育士目線でお話します!
保育園の種類
保育園には大きく分けて認可保育園と無認可(認可外)保育園があります。
認可保育園とは
国が定めた認可基準をクリアした、都道府県知事、政令指定都市市長、中核市市長に認可されている保育園のことです。
認可基準とは、子ども一人当たりの施設の広さ、保育士の人数、給食の実施などです。認可保育園は、国からの補助金で運営しています。保育料は保護者の収入によって決まります。申し込みは市町村役場です。
無認可(認可外)保育所とは
無認可(認可外)保育所とは認可されていない保育園です。その形態はさまざまで24時間保育や習い事などのオプションがつく保育園もあります。保育料は保護者の収入と関係なく保育園が定めた金額を払うことになります。申し込みは直接保育園です。
認可保育園の種類
認可保育園(公立保育園、私立保育園)、地域型保育園(小規模保育園、家庭的保育園、事業所内保育園、居宅訪問型保育園)、幼保連携型認定こども園とあります。
認可保育園は主に0~5歳児。地域型保育園は0~2歳児。幼保連携型認可こども園は、幼稚園と保育園が一緒になっているというイメージです。
保育園を探すときのポイント
それでは、保育園を探すときのポイントをお話しします。
1. 自宅から保育園までの距離
自宅近くで保育園を探すのであれば、自宅から保育園までの距離はとても大切です。保育園には休みの日以外、毎日通います。雨の日も雪の日もあります。赤ちゃんが小さいうちはベビーカーで通わなければいけないかもしれません。毎週月曜日と金曜日は、布団を持ち帰る園もあるので荷物も多くなります。また、小学校まで保育園で過ごすのなら、学区内にすると小学校に行っても知っているお友だちが多くて安心です。
2. 職場から保育園までの距離
職場に行くのに保育園からどれだけかかるかも大切です。できる限り出勤時間に時間をかけたくないですもんね。何時まで職場にいられるかも保育園の場所によって変わります。
3. 受け入れの年齢(月齢)や人数
各保育園によって受け入れの年齢(月齢)と人数が違います。すでに入園している子どもたちもいますので、あなたの子どもが入る時期の受け入れ人数も確認です。
4. 保育時間、延長保育時間
保育時間は各保育園によって多少違います。朝は何時から空いているのか? 何時まで預かってもらえるのか? 仕事がフルタイム、残業がある、通勤時間がかかるなどの場合は、延長保育があるのかも探すときのポイントですね。
5. 保育料とその他の費用
認可保育園なら保育料は保護者の収入によって変わります。公立はそれ以外にかかる費用はあまりないと思いますが、私立の場合は、制服、体操着、かばん、教材費などかかる場合があります。
6. 保育内容
毎日の保育の内容やその保育園が重視にしていることを知るのは大切。一日の流れや季節ごとの行事など、直接保育園に見学をして、雰囲気を知り先生から聞いてみましょう。疑問に感じることなどはどんどん聞いてOKです。
7. 保育体制、有資格者は?
保育の体制を聞くことも大切。保育者の中に保育士資格を持つ人は何人いるのかなども聞いておくといいですね。
8. 施設設備、近隣公園など
施設の設備を見学しましょう。また、近隣の公園などに散歩に行っているかも聞いてみましょう。
あなたの理想に合った100点の保育園を見つけるというわけにはいかないと思います。わが家にとっての大切にしたいポイントを家族で話し合い、「ここなら安心して子育てができる」という保育園を見つけてくださいね。