父「早く出てくれ!」
私の父親は、生理についてあまり理解がありません。たとえば、私が初潮を迎えてから間もないころの話です。私は生理痛があったことに加え、ナプキンの交換になかなか慣れず、しばらく家のトイレにこもっていました。
すると、父がトイレの扉をどんどん叩きながら「早く出てくれ!」と何度も言ってくるのです。トイレは2階にもあるため「そっちに行って」と促したのですが、父は「階段を上るのが面倒だから無理」だそう。私は「そんなことで……」と衝撃を受けながらも、急いでトイレから出ました。
母の経血漏れに父は…
また、家族でドライブに行ったときも、生理が理由で父の機嫌が悪くなったことがあります。母は子宮の病気を患っており経血量が多く、ドライブ中に車のシートに経血が漏れてしまいました。
父は車を大切に扱っていたため、母に対して「どうしてくれるんだ!」と激怒。私が「病気のこともあるし仕方がないよ」と説明したのですが、父の機嫌はよくならず、ドライブは最悪の空気になってしまったのでした。
最近は生理を理解してくれる男性も増えているようですが、父の年代の男性にとって生理は未知のものなのだと思います。ただ、完全に理解してほしいとまでは言いませんが、思いやりを持って女性に接してくれたらいいのにと感じた出来事でした。
著者:新谷けご/40代女性・2013年生まれの娘、2015年生まれの息子と夫の4人暮らし。年子育児に振り回されっぱなしの毎日。
イラスト:sawawa
監修:助産師 松田玲子
医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダー、ムーンカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年10月)
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