私は現在1歳になる双子の男の子ママですが、産後2カ月から約2カ月間、乳腺炎によって苦しい思いをしました。その当時の体験を元に、乳腺炎の痛みの様子や解消法をお伝えします。
突然おっぱいの痛みと寒気に、38℃以上の発熱
私はミルクと母乳の混合栄養で、3時間おきのサイクルで母乳とミルクを交互に長男・次男にあげていました。おっぱいはよく張るほうで、3時間以上経過するとパンパンになってしまい、そのたびに必ず授乳が必要だったほどです。
息子たちが生後2カ月過ぎのころにおっぱいに違和感を覚えました。それは、ちくちくした痛みと寒気、そして38℃以上の発熱です。最初は風邪だと思い、いつものように3時間おきに授乳をして、翌日には症状が落ち着いたのですが、この症状が約2週間おきにおそってくるようになったのです。ある日、「やはりこれは、おかしい」と、乳腺炎を疑い始めました。
おっぱいの激痛! やはり乳腺炎だった
息子たちが生後4カ月を過ぎたころ、久しぶりに1人で外出する日があり、授乳間隔を6時間ほどあけてしまいました。すると、おっぱいはカチカチのパンパンで、触るとコリコリとした感触もあり、その夜からおっぱいの痛み、発熱、寒気、だるさという症状が出てきたのです。翌朝、授乳をして少し寝ていましたが、症状が落ち着く気配もなく、熱は39℃を越え、おっぱいがとても痛くて赤く腫れてしまいました。
いよいよ耐えられなくなり、病院に行くとやはり「乳腺炎」との診断を受けました。乳腺の詰まりをとってもらうため助産師さんのおっぱいマッサージを受けましたが、おっぱいはなでるだけでも痛い状態だったので、それはもう激痛でした。
助産師さんからのアドバイス
おっぱいマッサージは1回では終わらず、何回か通院することになりました。その際に助産師さんから、「2人分がしっかり出るおっぱいですよ! 同時授乳をしてみましょう」とアドバイスをされ、2人を同時に抱っこする方法を教えてもらって、一緒に授乳する“同時授乳”を始めることにしたのです。
同時授乳では両脇に1人ずつフットボール抱きをします。最初は2人の安定感を保つのが難しかったのですが、慣れると授乳がとても楽になりました。おっぱいマッサージも痛いのは1回だけで、2回目以降は痛みはなく安心しました。
同時授乳を始めてからは、乳腺炎になることはなくなりました。母乳の分泌が良好で、張りやすかったことが乳腺炎を繰り返す原因だったようです。その原因を取り除くためには息子たちにに吸ってもらうことが解決策でしたが、気付くまでに少し時間がかかりました。現在は完全母乳になり、乳腺炎とも無縁であの痛みと苦しみを解消してくれた助産師さんと息子たちに感謝しています。
著者:坂上のぶみ
1歳双子の男児ママ。自身の経験を活かし、双子の妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。