名づけ本とにらめっこする毎日…
私は響きのかわいらしい名前を提案し、夫は古風で力強い名前を推していました。しかし、なかなか意見が合わず、話し合いはすぐに行き詰まってしまっていたのです。さらに、夫が姓名判断を気にし始め、私が提案する名前のほとんどが「運勢が悪い」と却下され、私の理想とはどんどんかけ離れていきました。
そのうえ、義両親からも「代々受け継がれている字を入れてほしい」と言われ、ますます選択肢が狭くなってしまい……。何度、家族会議をしても結論が出ず、私は「一生決まらないんじゃないか」と不安に。毎晩名づけ本と睨めっこしながら悩み続けました。
そんな中、夫がふと「子どもが成長したとき、誇りに思える名前にしたいよね」とつぶやきました。その言葉で私も考えが変わり、義両親の希望を尊重しながら、夫と私が納得できる名前を考えることにしたのです。最終的に、私の提案した名前に、義両親の希望の字を組み合わせた形に決定。
義両親にも受け入れられ、夫婦間でも納得できた名前が完成したときには、ホッとすると同時に、息子への思いがさらに深まった気がしました。そして、名づけを通して、家族間の話し合いが、どれほど大切かを学びました。お互いの希望や思いを尊重しつつ、譲り合いながら最終的に納得できる名前を決めることができ、結果として家族全員が満足できて良かったです。
著者:佐藤 朱里/20代・女性・IT事務。ひとり息子を育てるワーキングママ。
イラスト:マキノ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年11月)
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