初めての妊娠・出産準備で雑誌やネットを見ていると、さまざまなグッズの広告や記事を目にします。しかし、友人たちから「買ったけど結局あまり使わなかったよ」と聞くアイテムもあり、用意すべきなのか悩んだものも多々ありました。そんななか、出産前には「不要かも?」と感じていたベビースケールがとても役立ちました。
ベビースケールは不要だと思っていた
実母にベビースケールレンタルをすすめられたとき、「そんなに毎日きっちり計らなくちゃいけないのかなぁ?」と思いました。出産予定日をおよそ1カ月半後に控えたころ、私はあまり乗り気ではありませんでしたが、1カ月だけベビースケールのレンタルを申し込みました。これがなんと大正解!
妊娠経過は順調だったのですが、赤ちゃんは予定日より2週間ほど早く生まれました。もう少しおなかの中で成長してほしかったのですが、体重は2,400g台。いわゆる低出生体重児だったのです。
ベビースケールは体重も哺乳量も計れる!
ぎりぎり正期産の範囲とはいえ、想定より早い出産で低出生体重児。産院の指導で、表に尿・便・授乳(右・左)を毎回記録することになりました。回数が頻繁で、寝不足の体にはとてもつらかったことを覚えています。
授乳前後に毎回体重を計り、助産師さんが哺乳量を表に追記してくれました。「母乳を飲んだ量がわかるのか!」と、そのとき初めてベビースケールの便利さに気がついたのです。
数字だけに一喜一憂しないことも大切
退院後も尿・便・授乳(右・左)・哺乳量の記録は続けました。ベビースケールのおかげで毎日の変化がはっきりして、本当に助かりました。しかし、振り返ってみれば哺乳量ばかり見て、少しノイローゼ気味だったかもしれません。
健診のとき、助産師さんに体重や哺乳量のこと、ベビースケールレンタルを延長するかどうか迷っていることを相談。「よく眠っているなら大丈夫」「脱水症状(おしっこが出ない、色が濃いおしっこになる)がなければ問題ないよ」とアドバイスをもらい、赤ちゃんの様子を観察する大切さもやさしく教えてくださいました。こうして、1カ月お世話になったベビースケールは返却することに。
ベビースケールを利用するかどうか迷っていた私ですが、実際に使ってみると大きな安心感がありました。特に母乳哺乳量は外から見えないからこそ、初めての出産だった私には心強かったです。それとともに、数字だけじゃなく「満足そうに寝ている」「おしっこをしているから大丈夫」と赤ちゃんの様子を観察することの大切さを感じた産後1カ月でした。
著者:柴崎諒子
2016年2月長女を出産。2019年3月に第2子出産予定。元雑誌編集部勤務で、企画・編集・営業・ライターを経験。現在は仕事をセーブしつつ子育て優先。妊娠・出産・子育てに関する記事を中心に執筆している。