第1子の長女が生後4カ月になったある日、近所のケーキ屋で開店5周年セールがありました。子育てに奮闘している自分へのご褒美と思い、ケーキを3個購入し、帰宅後に完食してしまいました。そして数時間後、乳腺炎になってしまったときのお話をご紹介します。
ケーキを食べたい!
近所のケーキ屋でセールがあるとの情報を得て、ベビーカーを押しながら行ってみました。ショーケースの中にはおいしそうなケーキがずらり。ずっと甘いものを我慢していた私は、セールの勢いで3個購入し、帰宅して一気に平らげてしまいました。
満足していた私でしたが、その数時間後に急に体がだるくなってきたのです。体温を測ると、なんと38.5℃。時期は10月下旬でしたが、あまりにも急な体調不良のため、インフルエンザを疑いました。
実家に駆け込む
「このまま生後4カ月の娘と一緒にいたら、うつしてしまう」と思い、実母に連絡。事情を聞いた母は「すぐに迎えに行く」と言って、その30分後に私と娘を車に乗せ、実家へと向かいました。到着後、娘を母に預けて運転手は父に代わり、診療時間終了直前の近所の内科に飛び込みました。
結果、インフルエンザの検査は陰性。頭痛などの症状もないため、先生からは「インフルエンザではなさそうだね」との診断を受けました。
発熱の原因は乳腺炎だった
病院から帰ってきた私を見て、母は「胸は痛くないかい?」と聞いてきました。胸を触ってみると熱を帯びており、激しい痛みが走りました。「胸が痛い!」と私が大声で言うと、母は「乳腺炎だね。何か甘いもの食べた?」とひと言呟きました。
その瞬間、出産前に受けた栄養士さんの講座を思い出したのです。「甘いものを食べ過ぎると乳腺炎になりやすいので、気をつけてください」と指導を受けていたことを。翌日、出産した病院で助産師さんから、痛みに耐えながらマッサージを受けて、詰まったおっぱいを出し切りました。
娘は乳腺炎中の母乳を、まったく飲みませんでした。助産師さん曰く「母乳がコッテリしているから赤ちゃん好みではない」とのこと。欲望のままにケーキを食べましたが、自分ひとりの楽しみではなく、娘の栄養を考えないといけなかった、と深く反省したできごとでした。
著者:福本裕子
一男二女の母。長女の出産前まで塾講師として働く。現在は自身の経験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談の記事執筆をおこなう。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。