父に電話すると予想外の反応で…
年始のあいさつに行くことを伝えるため父に電話をすると、祖父母の家に集まってお酒をすでに飲んでいて少し酔っているようでした。
私が息子を連れて行くと言うと、「まだ赤ちゃんだから無理に連れてこなくていいよ」と言う父。気をつかってくれたのだと思った私が、「本当に少しだけ行くだけだよ」と返事をすると、「どうしてそんなに会わせようとしているんだ」と言ってきたのです。
正直、私はがくぜんとしてしまいました。
昔から父はいつも真剣に悩みを聞いてくれたり、困ったことがあると助けてくれたりと頼りになる存在でしたし、父も私を大切に思ってくれていると信じて疑いませんでした。
そのため、娘が産んで一生懸命育てているかわいい孫を、絶対に見たいと思ってくれていると考えていたのです。
絶縁の決定打となった父の発言
父に「孫に会いたくないの?」と尋ねると、夫のことを良く思っていないのか「娘(私)がひとりで産んだ子じゃないし、孫とか別にそんな……」などと言い始め、私はショックで涙が出てきました。
そんなふうに言われたら何も言い返せず、私は「わかった」とだけ言い、父との最後の電話を切りました。
それからは一切連絡を取ることもなく、父は今ごろどう過ごしているのかも知りません。今では、息子を会わせなくてよかったと思っています。
毎年、年始が近づくと、ふと父との最後の会話を思い出すことがあります。父がお酒で酔っていたためにポロッと出た本音を聞けたことで、早めに父の本心がわかったのでよかったと思いました。現在はもう気持ちを切り替えることができ、毎年、子どもたちと楽しく年始を迎えられていることに幸せを感じています。
著者:北川さくら/30代女性。2018年生まれの男の子、2019年生まれの双子の女の子を子育て中のママ。幼稚園を2年、認定こども園を2年の勤務経験あり。自身の経験をもとに妊娠、出産、育児の体験談を執筆している。
イラスト:ななぎ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年12月)