戌の日参りとは、妊娠5カ月に入ってから最初の戌の日にお参りするのが通例とされています。第1子のときは少々遠方のお寺に参詣し、第2子妊娠中の今回は近所の神社でお願いしました。両方を訪れて感じた、それぞれの違いをお伝えします。
お参りは有名な遠方? 便利な近場?
妊娠するまではあまり馴染みのなかった“戌の日参り”。安産祈願を受け付けているお寺や神社は、全国にたくさんあります。私の場合、第1子を妊娠したときは大阪市内から兵庫県宝塚市の有名なお寺、大本山 中山寺へ安産祈願に行きました。
今は第2子を妊娠中で、上の子は2歳。遠方にわざわざ行くのも少しおっくうに感じました。所要時間や祈祷料を天秤にかけて、今回は自宅近くの神社で祈願することにしました。
近所の神社でのご祈祷……その内容は?
申し込む前に、まずは電話で時間や料金、内容について尋ねました。応対してくださった宮司さんがとても親切で、この方の印象がよかったのも近所の神社に決めた理由の1つです。
当日はご祈祷時間ちょうどに到着すればOKと聞いていたので、約10分前に自宅を出発。ゆっくり歩いて神社に着き、名前などを用紙に記入し、ご祈祷料を納めます(今回は7,000円でした)。本殿に案内され、宮司さんが鈴や幣(ぬさ)を使い、安産祈願してくださいました。自分のためだけに祝詞をあげてもらう機会はこれまであまりなく、新鮮な経験でした。
私が感じた遠方参詣と近所のお参りの違い
今回は都合のついた夫、娘、実家の母と一緒にお参りしました。午前中に参詣し、近所のお店でランチをして帰宅したので、娘にとっても無理のないスケジュールでした。宮司さんから神社の謂われなどもお聞きして、近所の神社をより身近に感じられたのもうれしかった点です。頂いた授与品は、破魔矢、御札、御守、撤饌(卵せんべい)でした。
上の子を妊娠しているときに訪れた大本山 中山寺は、有名なお寺ということもあり、プレママフェスタなどのイベントもおこなっています。上の子のときはそのタイミングで参詣したので、マタニティフォトを撮影してもらったり、各種サンプルのおみやげを頂いたりと盛りだくさんだったので、その点が大きく今回とは違いました。
参詣するにあたり調べてみると、有名な寺社での本人へのご祈祷は少し料金が高い傾向があると感じました。例えば前述の大本山 中山寺では帯への安産祈願のみ(本人へのご祈祷なし)で腹帯、御守、御札の授与があって7,000円。本人・家族へのご祈祷は、腹帯(2本)、御守、御札の授与があって20,000円。また、寺社によっては複数組が同時に祈祷を受けることもあったり、新生児用品のサンプルがもらえたりすることもあるようです。気軽に参詣できる近くの神社に今回はお願いしましたが、状況に応じてどちらにもいい点があるなと感じました。
著者:柴崎諒子
2016年2月長女を出産。2019年3月に第2子出産予定。元雑誌編集部勤務で、企画・編集・営業・ライターを経験。現在は仕事をセーブしつつ子育て優先。妊娠・出産・子育てに関する記事を中心に執筆している。
※本記事の内容は、必ずしもすべての神社や寺の戌の日参りにあてはまるとは限りません。検討している神社や寺にお問い合わせください。