おなかが大きくなると、膀胱が圧迫されて尿漏れをすることがあります。私自身も尿漏れを初体験しました。毎日の何気ない行動で尿漏れが続き、そのことを恥ずかしく思っていましたが、家族の言葉に救われて受け入れることができた経験をご紹介します。
おなかが大きくなって初めて尿漏れを体験
私が尿漏れを体験したのは妊娠8カ月ごろのことでした。少し咳払いをしたら、自分の意思とは関係なく下着がびしょびしょになるほど尿漏れをしました。最初はびっくりしましたが、でもたまたまだろうと思うだけでした。
しかし、咳やくしゃみ、笑ったりして少しでもおなかに力が入ると、そのたびに尿漏れをしました。
毎日の何気ない行動で尿漏れが続き、初めての経験ということもありとてもショックを受けてしまいました。
尿漏れが続くことに悩んだ日々
ネットで検索すれば、尿漏れを経験する妊婦さんも多いと書いてはありましたが、まさか自分がなるなんて……という気持ちがありました。
最初はおりもの用のナプキンをつけていましたが、それでも収まらない程の量が出るので尿漏れパッドを薬局へ買いに行きました。尿漏れパッドのパッケージにはマタニティマークがついているものもあり、「私だけではないから、恥ずかしいことではない」と自分に言い聞かせる日々でした。
夫や家族の言葉で理解して受け入れることができた
最初は恥ずかしくて言えずにいましたが、夫に話しました。夫は「自分も妊娠できれば分かってあげられるのに。でも、妊娠して赤ちゃんが大きくなっている証拠だから落ち込むことはないよ」と言ってくれて、とても救われました。義母にも相談をしたら「私も経験あるよ! 全然気にしなくて大丈夫だよ」と言ってくれました。
そんな家族からの言葉に救われて悩むことをやめ、自分が今妊婦で、そういった症状が出ることは自然なことなのだと受け入れることができました。最初こそは尿漏れをしてしまうことが恥ずかしいし、なんで私がそんなことにならなければいけないのだろうと悩んでいました。しかし、家族の理解や自分が今妊婦であるということを改めて受け入れるよい機会になったと思います。
妊娠生活は自分が考えていた以上に大変で、さまざまな症状に悩まされました。しかし、その一つひとつは赤ちゃんがおなかで育って成長している証だと思います。今では、尿漏れも決して恥ずかしいことではなく、自然な症状であるということで、勉強になったなと思っています。
著者:山﨑ゆい
0歳男児の母。結婚を機に地方へ引っ越し出産。現在は新しい土地で、妊娠・出産・子育てに関する記事を執筆している。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。生理用ナプキンやおりものシートなどはおりものや経血など、粘性のある分泌物の吸収に長けています。尿漏れの際には尿取りパットを使用し、こまめに交換するようにして清潔に保ちましょう。