それから数年が経過し……。
平穏な日々に感謝!
中学校に進学し、すっかり大人っぽくなった和馬君。将来の夢に向けて、勉強にも精が出ます。
麻耶さんとは会うこともなければ連絡が来ることもないようですが、2人の生活はとても穏やか。亮太さんは息子と一緒に過ごせる時間の少なさを実感しながらも、日々の幸せを噛みしめるのでした。
会わなくなったからと言って、麻耶さんから受けた暴力や暴言をなかったことにできるわけではありません。2人が今でも麻耶さんに会いたくない、興味がないと思うのは、それだけのことをされたからでしょう。
このように暴力や暴言は、人の心に深い傷を残します。子育てや夫婦関係がうまくいかず、日常生活でついイライラしてしまうこともあるかもしれませんが、暴力や暴言で解決できることは何もありません。
ストレスや悩みを抱えているときは、まず「頑張っている自分」を認めてあげましょう。そして、ご自身を労わる時間を作ることが大切です。たとえ数分でも、ひとりで過ごす時間を持つだけで気持ちが落ち着くことがあります。
また、すべてをひとりで抱え込むのではなく、つらいときは遠慮せずに周囲に助けを求めましょう。頼れる人が思い当たらない場合は、専門機関に相談してみてください。誰かに相談することで気持ちが整理され、解決の糸口が見つかるかもしれません。
以下に相談窓口をいくつかご紹介します。
※よりそいホットライン(一般社団法人 社会的包摂サポートセンター)
ガイダンスで専門的な対応も選べます(外国語含む)。
0120-279-338 つなぐ ささえる(フリーダイヤル・無料)
岩手県・宮城県・福島県から 0120-279-226 つなぐ つつむ(フリーダイヤル・無料)
※こころの健康相談統一ダイヤル
電話をかけた所在地の都道府県・政令指定都市が実施している「こころの健康電話相談」等の公的な相談機関に接続します。
0570-064-556 ※相談対応の曜日・時間は都道府県によって異なります。