ほっこりかわいい育児漫画やイラストが人気のイラストレーター・とげとげ。さん。プライベートでは一女一男のママなのですが、実は2人目の男の子を“自宅で出産してしまう”という壮絶な(!?)出産体験をしていたんです。なぜ病院に間に合わない事態になってしまったのでしょうか? とげとげ。さんにお話を聞きました!
陣痛が始まり、あっという間に5分間隔に
Q まず出産当日のことを教えてください。お産の兆候はどんなふうに始まったのですか?
A その日は、朝4時ごろに突然の痛みで目が覚めました。もう息ができないほどの痛みで、すぐに陣痛だとわかりました。だけど、妊娠36週目に入ったばかりのことで、出産はまだ先だと思っていたので、仕事の請求書作成がたまっていて。病院に行く前に請求書だけは作っておかなきゃ! と飛び起きて、デスクでパソコンに向かいました。陣痛は20分間隔だし、まだ大丈夫だろうと油断していたんですね。
Q 病院への連絡は、経産婦なら15分間隔になってからでいい、と言われていますものね。
A そうなんです。しばらくして陣痛の間隔が15分くらいになったので、産院に電話をして状況を説明したら、「その様子なら陣痛の波に乗るのにあと1時間くらいはかかるからもう少し家で様子を見て」と言われました。助産師さんがそう言うのならと電話を切りましたが、それから陣痛はどんどん強くなり……。1時間もたたないうちに5分間隔になってしまったんです。それで産院に「もう限界です!」と電話をしたら、「今すぐ来て!」と言われたので、パパを起こし、上の子を連れて車を取りに行ってもらいました。
便意かと思ったら、赤ちゃんの頭だった!
Q 5分間隔といえば、出産も間近。壮絶な痛みでしょうね……。
A はい。早朝なのに叫び声が止まらないほどでした。私は床にうずくまり、必死に陣痛と闘っていましたが、そのときにふと股のあたりに違和感というか、便意のようなものを感じたんです。ずっと便秘をしていたから便かな? と思って股を見てみたら、赤ちゃんの頭が3分の1くらい出ていて。ちょうど戻ってきたパパもそれを目撃して「救急車ー!」と絶叫しました。私は「ああ、よろしく」といった感じでうずくまっていたのですが、その直後にちょうど次の陣痛が来て、赤ちゃんがずるっと出てきてしまったんです……。へその緒がついた赤ちゃんを見て、呆然としてしまいました。
お産の進みが予想以上に早く、自宅で赤ちゃんが出てきてしまったとげとげさん。その後、どうなったのでしょう!? 後編へ続く。
イラストレーター とげとげ。さん
元ナースのイラストレーター&漫画家でアメーバ公式トップブロガー。モモコちゃん(7歳)とユズオくん(4歳)とのほのぼのとした日常を描いた育児エッセイ漫画はアメブロ(http://ameblo.jp/togetogeillust/)から。今回紹介した出産体験を描いた漫画はケイクス(https://cakes.mu/posts/12892)から見ることができます。
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