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病院に間に合わず自宅で出産! とげとげ。さんインタビュー【後編】

ほっこりかわいい育児漫画やイラストが人気のイラストレーター・とげとげ。さん。プライベートでは一女一男のママなのですが、実は2人目の男の子を“自宅で出産してしまう”という壮絶な(!?)出産体験をしていたんです。前編では、自宅で赤ちゃんの頭が出てきてしまったところまで聞きました。その後、どうなったのでしょうか?

 

ほっこりかわいい育児漫画やイラストが人気のイラストレーター・とげとげ。さん。プライベートでは一女一男のママなのですが、実は2人目の男の子を“自宅で出産してしまう”という壮絶な(!?)出産体験をしていたんです。前編では、自宅で赤ちゃんの頭が出てきてしまったところまで聞きました。その後、どうなったのでしょうか?

 

へその緒をつけたまま救急車を待つ

Q 自宅で出産なんて、私ならパニックになってしまいそうです……。

 

A それが、なぜか動転はしなかったんです。「さあ、どうすべきか!」といった感じでわりと冷静でした。というのも、生まれてきた赤ちゃんはもぞもぞと動いて、肌の色も悪くないものの、泣き声を上げないんです。とりあえず、つけていたお産パットで体を拭きながら、くちびるのまわりに触れてみたら「ふえ〜ん」と小さい声が出ました。そこから妙に冷静になったというか、低体温にならないように赤ちゃんを毛布でくるんで産院に連絡。「赤ちゃん、出ちゃいました」と言うと、「えーっ! 救急車呼んで! へその緒は切らないで連れてきて!!」と助産師さんのほうがパニックになっていましたね(笑)。

 

Q 出産直後で母体だって大変なはずなのにその冷静な判断……母は強しですね。

 

A そうですね。そのときは気付きませんでしたが、実は私自身、かなり出血していたんです。救急車が到着してタンカに乗せられて初めて、出産した部屋が血だまりになっていることに気が付いて。そうしたら安心したせいか、だんだんおなかが痛くなってきて、「私、出産したんだ」という実感が湧いてきました。きっと人間の本能というか、「子どもを守らなきゃ!」という気持ちが、痛みを忘れさせていたんでしょうね。

 

A それから、どうしたのですか?

 

Q 家族みんなで救急車に乗り込んで、産院に向かいました。産院に着いたら、待ち構えていた助産師さんにへその緒を切ってもらい、赤ちゃんはすぐ保温器へ。私は分娩台で胎盤を出したり、会陰を縫合したりと産後の処置をしてもらいました。 検査の結果、赤ちゃんはちょっとだけ低体温と低血糖でしたが、大きなトラブルはなく、次の日にはすぐに新生児室にうつることができました。だけど、主治医からは出産の状況を何度も繰り返し聞かれましたね。赤ちゃんが出てきたときに頭を打っていないか心配していたみたいです。私はお産パッドをつけていたので、それがクッションとなって赤ちゃんを受け止めることができていたようで、幸い異常はまったく見受けられませんでした。

 

自宅出産=自然界的には超安産!?

Q 母子ともに無事で本当によかったです!

 

A 主治医の先生からは、「病院に間に合わない=自然界的には超安産ということなんだよ」という言葉をもらいました(笑)。

 

Q とはいえ、できれば病院に間に合わないという事態は避けたいものですよね。今になって、「あのとき、こうしていれば……」と思うことはありますか?

 

A 最初に産院に電話をしたときに「あと1時間様子を見て」と言われて、「1時間は我慢しなきゃ」と、どこか遠慮してしまった部分があったんです。だけど、どうやら私はもともとお産の進みが早いタイプのよう。1人目のときは初めてのお産ということもあり、自分では早いか遅いかというのはよくわかっていなくて。それを知っていれば、陣痛が来てすぐ迷わず産院に行ったと思います。 まさか、こんな出産を体験することになるとは……。人生何があるかわからないものです。

 

“2人目はお産の進みが早い”というのはよく聞く話。私たちにとっても他人ごとではありませんね。とげとげさん、貴重な出産体験をありがとうございました!

 


イラストレーター とげとげ。さん

 

元ナースのイラストレーター&漫画家でアメーバ公式トップブロガー。モモコちゃん(7歳)とユズオくん(4歳)とのほのぼのとした日常を描いた育児エッセイ漫画はアメブロ(http://ameblo.jp/togetogeillust/)から。今回紹介した出産体験を描いた漫画はケイクス(https://cakes.mu/posts/12892)から見ることができます。

 

 

◆関連動画 出産ドキュメンタリー

 

 

 

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    著者プロファイル

    ライター妹尾香雪

    女性誌・書籍・WEBなどで、女性のライフスタイルについて執筆。プライベートでは一児の母として子育ての真っ只中。ワーキングマザーとして自身の育児体験に基づいた記事を提供している。

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