わが家の息子は、1歳を迎えてすぐに保育園へ入園しました。ママと離れるのが悲しくて泣きわめく息子の姿を今でも忘れられません。そんな息子を突き放して仕事へ行くことに、毎回胸が痛みました。今回は、当時悩んだ体験や保育園へ通ってよかったと思えることをお伝えします。
保育園へ入れることは悪いこと?
仕事と育児の大変さは、ひと言では言い表せないほどでした。家事や育児だけではなく、子どもの甘えたい気持ちを突き放して仕事へ向かうつらさ。これは体験するまでわからないことでした。
私は周囲から「小さい子どもを保育園に入れてまで働くのはかわいそうだ」と言われ続けました。そのため、「保育園へ入れることって悪いことなの?」と悩む日々を送っていました。
保育園で過ごした記録「連絡ノート」
仕事を続けることをよく思わない周囲の目はストレスでしたが、保育園へ通わせてよかったと思えることもあります。
保育園へ通い始めると、日中にどう過ごしたのか目に見えません。そこで保育士さんが「今日は散歩へ出かけた」など、連絡ノートに息子の行動を記録してくれました。息子がその日、どんなふうに過ごしたのか分かるので、見るのがとっても楽しみでした。保育園に通っていなければ、残らなかった記録です。かけがえのない宝物ができました。
もう残すことはできない「工作品」
保育園から帰ってくると、初めての言葉を発するなど、成長した息子の姿が見られました。保育園は教育面でのメリットもたくさんあります。
また、自宅だとなかなかできないお絵かきや工作、お友だちとの交流も保育園に通っているからこそ経験できることです。保育園時代に残した作品を見ると、当時を思い出します。まだ絵にできない時期のお絵かきなど、成長した今ではもう残すことができません。とても貴重な宝物です。
家庭によってさまざまな事情があります。わが家の場合は、保育園へ通うからこそ得られるものがたくさんありました。私自身は、小さいうちから保育園へ入れることは悪いことではないと、保育園生活を終えた今、そう感じています。
著者:田中由惟
一男一女の母。二人目の出産を機に食品会社を退職。現在は子育てのかたわら、記事執筆をおこなう。趣味はスポーツとピアノ、美味しいものを食べること。