名づけはお断りしたのに…?
翌日、遠方から新幹線で義父母が病院までお見舞いにきてくれました。生まれたばかりの孫を抱いて「かわいい」と喜ぶ義父母。名づけの話など一切することなく、和やかに過ごして帰ってくれたのですが……。退院前夜、夫のもとにまた義母からメールが。内容は、「相談料は私が払ったから、明日もう一度名前の候補を持って家に行かせてほしい」とのことです。あれだけ断ったのにと内心あきれていましたが、すでに支払い済みということもあり、しかも新幹線でまたわざわざ来ると言うので、義母の顔を立てようと名前の候補だけ受けとることに。
結局、午前中に退院し自宅に帰って一息つく間もなく、義母が訪ねて来ました。その手には、姓名鑑定士が書いたという名前の候補が書かれた紙が。見てみると、そこには2つの名前が並んでいます。一応は受け取ったものの、やはり候補とされた名前を気に入ることができず、夫の口から「やっぱり自分たちで決めたいから」と再度お断りをしてもらいました。これで断ったのは三度目。義母はそれでも「この字以外にすると健康運が下がって、病気になりやすくなるかもしれないよ。それでも自分たちでつけるって言うの?」とムッとした様子で食い下がりました。しかし、夫が「自分たちで画数も意味もたくさん調べた。これが一番いい名前だと自信を持って言える名前をつけるから大丈夫」と言います。「もしこの子が病気になったら、あなたたち責任とれるの!?」と言われましたが、「もし何かあったとしても、僕たちでこの子を守るから」と力強く宣言してくれたのです。夫の発言を聞いて、義母もようやく諦めて帰って行きました。
出産前にも断っていましたが、波風を立てないようにと柔らかく言い過ぎたのか、義母にはまったく伝わっていなかったようです。以降は「夫の口からはっきりと」伝えることをわが家の教訓にしています。
著者:田村ゆいか/30代・ライター。5歳と3歳の姉妹を育てるママ。夫が単身赴任中のため毎日がワンオペ。最近自転車に乗れるようになった長女のために、毎日自転車練習に付き合う日々を過ごしている。
作画:Pappayappa
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年2月)
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