義姉の無茶なお願いにドン引き
今から10年前の話です。私と夫は住んでいた東京で結婚式を挙げることに。夫の実家は北海道で、義両親や姉弟家族も住んでいます。
私たちの結婚が決まり、夫が結婚式の案内を送る前に義姉に電話で報告すると、「おめでとう」と喜んでくれたそうです。ところが、義姉は「せっかく東京まで行くから、家族みんなの分のテーマパークのチケット取ってよね。よろしく!」と要求してきたらしいのです。そのテーマパークとは、千葉にあるあの人気テーマパークのこと。正直、結婚式の予算をやっと貯めたところで、義理の家族20人分のチケット代、総額約15万円を払う余裕なんてありません。
しかし夫は、東京で稼いで自立している姿を家族に見せたいと、昼の仕事に加え夜中に掃除のアルバイトをして、家族のチケット代を稼ぎ始めました。私は「そこまでする必要はない」と言ったのですが、夫は「家族にいいところを見せたい」と意地に。なんとかチケット代を用意することができ、式の前日に東京へ来た義両親と義理の姉弟家族たち20名は、テーマパークを楽しんだ様子。義母からは「なんだかお金を使わせちゃってごめんねぇ、ありがとうね。大変だったんじゃない?」とお礼を言ってくれ、他の家族も夫がチケットをプレゼントしてくれたと喜んでいました。その様子を見て夫もうれしそう。お金はかかったけれど喜んでくれたならいいか……と自分を納得させたのですが……。
結婚式の当日、義姉はお礼どころか「どうせ東京来たならもうひとつのテーマパークも行きたかったな~」と言ってきたのです! その発言を聞いて私はブチギレそうに。しかし夫は「そんなにお金ないよ~」と言って笑うだけ。黙っていられなくなった私は「お義姉さん、チケット代はあなたの弟が夜中のアルバイトまでして用意したんですよ。ただでさえ結婚式の費用を貯めるのにこれまで必死だったのに、それはないんじゃないですか!?」と訴えます。すると義姉はポカンとして「えー、そうだったの? アルバイトまでするくらいなら別によかったのに~。ごめ~ん」とやっと謝ったのでした。その後、義理姉からテーマパークのお礼として北海道の名産品が山のように届きました。
総勢約20名のチケット代は、普通だったら自分たちで払うものだと思った私。感覚の違いに驚かされた出来事でした。この件をきっかけに、義姉にははっきり言うのが一番と身に染みたのでした。
著者:瀬尾あやな/30代・ライター。3歳、7歳、9歳の男の子を育てる母。結婚を機に自分の意見をはっきり言うように。また、出産を機に母として強くたくましく成長中。
作画:yoichigo
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年2月)
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