医師に向かって「妻の入院は困る」
毎日仕事が忙しく、その上飲み会で朝帰りの多い、妹の旦那である義弟。休日はゴルフ、水泳、サッカーと育児は妹に任せきりで、自分のペースを崩しません。何度も協力をお願いしたようですが、変わらない義弟に妹は諦めていたようです。
そんなある日、義弟が体調を崩し病院に行くと、インフルエンザに感染していることが判明。妹は子どもたちへの感染を心配していましたが、案の定、次の日には下の子、さらにその次の日には上の子の順に感染。義弟は症状が軽く、自分が治るとまた飲み会に参加し、休日はサッカーに出かけたそうです。妹が「看病手伝ってよ」と言っても「ひとりでできるよね?」と言う義弟。妹は、いつものことだと諦めワンオペで看病することにしたそう。
そして次の日、妹もインフルエンザが移ったのか体調が思わしくなく、子どもたちと一緒に義弟に病院へ連れて行ってもらったそうです。すると検査の結果、妹はインフルエンザに感染しており肺炎にもなっていたのです。先生からは「毎日点滴が必要なので、入院ですね」と言われます。子どもたちの育児をしたことのない義弟は、困り果てた様子で「僕、子どもの面倒を見たことないので、入院は困ります……」と言ったそう! すると先生が「旦那さん。あのねぇ、奥さんは肺炎なんですよ? しっかり休ませてあげないと。重症化すると大変です」とピシャリ。これには義弟も返す言葉がなかったようです。ただ、下の子はまだ授乳中だったので、妹が「入院はできません」と伝えると、先生から「家では絶対安静ですよ」と釘を刺され、仕方なく毎日通院することで了承してもらったそうです。実際、肺炎の息苦しさで動くことができなかった妹。義弟にできるだけの家事と育児を頼んだ結果、そのときばかりは慣れないながらも協力してくれたとのことでした。
日ごろ、妹が何を言っても聞き入れず協力的ではなかった義弟は、この日を境に少しずつ家事や育児をするようになったそうです。今回の一件がきっかけで、これまで頼ることができなかった義弟に対して諦めていた妹も、頼れるようになったようで私は一安心。お互い協力してこその夫婦。今後は、最初から諦めるのではなく、これからも期待しすぎない程度に義弟を頼っていってほしいと思った出来事でした。
著者:井島りほ/30代・ライター。3歳の女の子と6歳の男の子を育てるママ。おしゃべりが大好きで寝るのが苦手な兄妹と、にぎやかな毎日を過ごしている。
作画:Pappayappa
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年2月)
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