Aさんの様子が…
社会人2年目の夏のある日、私は同期のAさんと自転車で営業回りをしていました。その日はかなり暑く、取引先との打ち合わせを終えたあと、近くの公園で休憩することに。木陰のベンチに座り、冷たい飲み物で喉を潤しながら、次の訪問先について話し合っていました。
すると突然、隣に座っていたAさんの体がぐらりと傾いたのです。「大丈夫!?」と声をかけましたが、返事はありません。そして次の瞬間、Aさんはベンチから滑り落ちてしまいました。
生理が重いAさん
私は慌てて119番通報。救急車を待つ間、Aさんに「大丈夫? しっかりして!」と声をかけ続けました。幸い、すぐにAさんは目を覚ましたのですが、彼女の顔は苦痛に歪んでいました。「ごめんね、驚かせてしまって。今、生理中で……」と弱々しくつぶやくAさん。どうやらAさんは、生理が原因で倒れてしまったよう。私は、「生理で倒れることもあるのか」と学びました。
Aさんは病院に搬送され、点滴を受けたそう。会社に戻ったときには元気になっており、心からホッとしたのでした。
それまで、私の周囲には生理がそこまで重い人がいなかったので、Aさんの件はとても衝撃を受けました。改めて、生理の症状は人それぞれということを実感した出来事でした。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
著者:新谷けご/40代女性・2013年生まれの娘、2015年早生まれの息子と夫の4人暮らし。年子育児に振り回されっぱなしの毎日。
作画:まっふ
監修:助産師 松田玲子
医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダー、ムーンカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年1月)
ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように!