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つらい思いをさせてごめん…コレだけアレルゲンと認識していなくて

1歳の子どもが食物アレルギーを発症したときの様子と、その後の経過をまとめています。子どものアレルギー体質にまったく気づいておらず、かわいそうなことをしてしまったという反省と、子どもを守るという決意を新たにしたママの体験談です。

ピーナッツバター

 

長男が1歳になったころのことです。慎重に進めていたはずの離乳食で、食物アレルギーを起こしたことがありました。食物アレルギーと聞いてびっくり、原因となったアレルゲンにまたびっくり。息子のアレルギー体質にまったく気づいていなかったことと、アレルゲンに対する私の間違った認識が原因で起きたできごとでした。

 

食物アレルギーの記憶ちがい

長男の離乳食を始めたとき、新米ママとして育児書や離乳食レシピ集を読みあさり、アレルギーに関する知識もひと通り頭に入れていたつもりでした。卵・乳製品・小麦はアレルギーが出やすい、はちみつは1歳を過ぎてから、そばやナッツ類も要注意、などなど。

 

でもなぜか、ピーナッツだけはアレルゲンと認識しておらず、硬くて飲み込みにくいから与えてはいけないのだ、と覚えていたのです。

 

初めてのピーナッツバターで全身に蕁麻疹

無事に1歳を迎えた長男。そろそろ食の楽しみを覚えてほしいと思い、いろいろな食材を試していたころのことです。ふと思い立ち、ピーナッツバターを購入してみました。ペースト状だから大丈夫だと思ったのです。
 

朝のパンに塗って出したところ、予想したほどには食が進みませんでしたが、とりあえず完食。

 

そして30分後……。顔中蚊にさされたような蕁麻疹が! 慌てて服をめくると、首から肩まで蕁麻疹が広がっていました。

 

まさかのピーナッツアレルギー

日曜だったので慌てて市の救急センターを受診。診察を受けるころには蕁麻疹は足まで広がっていました。状況から、おそらくピーナッツによるアレルギーだろうとの診断でした。

 

白目も充血していたので、念のため眼科にも寄って帰宅。そのころには蕁麻疹は消え、代わりに赤いポツポツした発疹が、顔、肩、おなか、と順に現れ、また上から下へと順に消えていきました。すべての発疹が消えたのは、食後5時間ほど経ったころでした。

 

実はアレルギーっ子だった長男

後日受けた血液検査で、アレルギー体質であったことが判明した長男。寝ているとき体を掻きむしっていたのは、ハウスダストやペットの猫に反応していたからだったのです。

 

そんなこととは思いもよらず、赤ちゃんの肌ってほんとに弱いな〜、と処方されたワセリンをせっせと塗っていた私。そのうえ、私の記憶違いで食物アレルギーまで……。命に関わる強い反応が出ることもあると言われ、自分のうかつさに背筋が凍りました。

 

 

もともと大雑把な性格なので、子育てもおおらかに、元気で育ってくれればいいと考えていた私でしたが、静かにかゆみに耐えていた長男の姿に「つらい思いをさせてごめん……」と深く反省。この小さな命を守るため、母は何でもするよ! と覚悟を決めたできごとでした。


著者:久保田はな

10年間の海外勤務ののち帰国。現在は二男の母。2人とも帝王切開で出産。主に育児や健康のテーマを中心に執筆活動をしている。趣味は読むこと・音楽・散歩。

 

※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

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