赤ちゃんが寝てばかりいたり、逆に赤ちゃんが全然寝てくれないなど、赤ちゃんの生活リズムについて気になる人も多いと思います。今回は、赤ちゃんの生活リズムの月齢別の目安、なかなか寝ないときの対処法、安眠させるためのポイントなどについて解説します。
赤ちゃんの生活リズムの目安
赤ちゃんの生活リズムの目安は月齢によって異なります。生活リズムを整えるヒントにしてください。
■新生児期(生後1カ月まで)
新生児期の赤ちゃんは、眠りが浅いため2~3時間おきに目を覚まし、おっぱいやミルクを飲んでまた寝るということを繰り返します。この時期、母乳は赤ちゃんが欲しがるだけ、ミルクは3時間おきを目安に飲ませましょう。新生児は新陳代謝が活発なので、1日1回は沐浴をしましょう。時間帯はいつでもよいですが、あまり遅い時間は避け、毎日同じ時間帯におこなうのが良いです。
■生後1~3カ月
少しずつ起きている時間が長くなってきます。3カ月ころには夜まとめて寝る赤ちゃんも増えます。朝、日の光を浴び、夜は部屋を暗くして寝かしつけるようにすると徐々に生活リズムが整ってきます。
■生後4~6カ月
生後3カ月を過ぎると昼夜の区別がつくようになり、昼間起きている時間も長くなります。起床、食事(おっぱいやミルク・離乳食)、お昼寝、お風呂をほぼ毎日同じ時間にするようにします。20時に就寝した場合、夜1~2回起きて朝7時に起きるというリズムが目安です。朝は8時までに起こすようにし、お昼寝の時間を午前と午後1回ずつ取り入れましょう。
■生後7~8カ月
生後7カ月になったら朝の着替えと洗顔、食前や外出後に手を拭くなど、基本的な生活習慣を身につけていきましょう。この時期の赤ちゃんは体を動かすことが好きなので、午前中にお出かけをし、お昼寝は寝すぎないようにすると、夜ぐっすり眠れるようになります。
■生後9~11カ月
離乳食も2回食から3回食に増え、赤ちゃんも徐々に慣れてくる時期です。3回食をスタートさせると慣れないうちは忙しく、生活リズムが乱れがちになるので、特に3回目の食事は19時までに食べ終わるようにしましょう。この時期から、夜泣きが続くことがあります。日中は公園などで体を動かすようにし、お昼寝は16時ごろまでに起こしましょう。
■1歳
3回食にも慣れてきたら、外遊びの時間をたっぷり取るようにしましょう。お昼寝も1日1回(昼食後など)へと移行していきましょう。夜ぐっすり眠るためには、お昼寝を15時までに切り上げるようにして、夜は20時までに寝かしつけができているとよいでしょう。
赤ちゃんがなかなか寝ないときの対処法
赤ちゃんがなかなか寝てくれないと、ママも疲れてしまいます。赤ちゃんが昼夜逆転してしまい、日中は眠っていて夜は起きているという場合もあります。しかし、これは生活リズムが作られる過程で起こることなので、特に心配いりません。
ですが、昼夜逆転の生活が続くのはあまりよいとは言えませんので、昼夜逆転しない生活のリズムをつけるために、赤ちゃんに合わせて夜更かしをするのではなく、なるべく一緒に寝るようにしましょう。
そのほか、多くの方が悩んでいるのが夜泣きだと思います。一旦は眠ったものの、急に激しく泣いたり、ぐずりながら目を覚ましたりします。夜泣きの原因は空腹やおむつが汚れている、日中の刺激が夢になって驚いた、不安になった、どこかが痛いなど、さまざまです。また、赤ちゃんは大人と比べて体温調節機能が未熟であるため、夜中に気温が変化したことで不快な気分になり、夜泣きをすることもあります。
夜泣きがあったときは、まずおむつを確認して、部屋の気温を調節しましょう。おなかが空いている場合は授乳をしましょう。また、スキンシップをすることで安心して眠る場合もあります。
夜泣きは赤ちゃんの成長・発達の過程で生じるものでもあります。夜泣きは必ずするものと考えて、夜は早めに寝ることと赤ちゃんと一緒にお昼寝をするなど、ママの寝不足を少しでも防ぐ工夫をしましょう。また一人で頑張りすぎず、周りの人たちの手も借りることも大切です。
赤ちゃんを安眠させるポイント
日中、明るいうちによく遊ばせます。あまり赤ちゃんとスキンシップが取れなかったり、外出できなかったりする場合には、短時間でも新しい体験をさせたり刺激を与えると、疲れてよく寝てくれるようになるかもしれません。
夜は、遅くまで灯りをつけたまま過ごしていると、赤ちゃんの寝つきが悪くなることがあります。赤ちゃんが寝る時間の1時間前には灯りを暗くして、静かに過ごすことも大切です。
まとめ
赤ちゃんの睡眠時間には個人差があります。各時期の生活リズムはあくまでも目安です。「○時に必ず○○しなければいけない」というわけではないので、気負わず、赤ちゃんの生活リズムが整うように大人も早寝早起きを心がけていきましょう。