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正しく赤ちゃんのお熱を測れていますか? 【専門家がレクチャー】

気軽に専門家に質問ができて、さらに返信も早い」とママから日々感謝の声が寄せられているベビーカレンダーの人気コンテンツ【助産師に相談】の掲示板。その中から特に注目をあつめた質問の内容を一部抜粋してご紹介します。今回は、赤ちゃんのお熱に関する質問です。

赤ちゃんの体温測定

 

「気軽に専門家に質問ができて、さらに返信も早い」とママから日々感謝の声が寄せられているベビーカレンダーの人気コンテンツ【助産師に相談】の掲示板。その中から特に注目をあつめた質問の内容を一部抜粋してご紹介します。今回は、赤ちゃんのお熱に関する質問です。

 

Q. これはうつ熱でしょうか?

現在、生後3課カ月半(修正月齢2カ月半)の男の子を育てる新米母です。体重は5,700gになりました。

 

赤ちゃんの熱について質問です。今朝、こめかみに当てて測る体温計と、脇に挟む体温計で熱を測ったところ、36.3度で平熱だったのですが、おなかを触ると温かくて熱があるのではないかと心配になりました。測り方が悪いのかもしれませんが、こめかみに当てる体温計をおなかにあてて計ると37.7度と少し高めでした。

 

調べてみると、うつ熱と出てきましたが、そうなのでしょうか? 朝は泣いて起きてくれたし、育児用ミルクもしっかり飲んでくれました。

 

高塚あきこ助産師からの回答

乳児期は体温調節機能が未熟ですので、環境に左右されやすく、室温が高かったり、衣服の着せ過ぎによってうつ熱を起こすことがあると言われています。一般的には、体温が37.5℃以上みられた場合には、薄着にしたり、室温を下げて10~15分後に再度体温を測り、平熱になっていれば特に問題はないとされています。

 

また、体温計も今はさまざまなタイプのものがありますね。脇の下で測るものが主流ですが、こめかみで測るもの、耳で測るものなどさまざまです。これらは、正しい位置で測った際に正確な体温が測定できますので、異なった位置で測った際には、あまり値は気にする必要はないかと思います。


育児用ミルクの飲みもよく、元気にしていらっしゃるのであれば、特にご心配はいらないと思いますよ。

 


※参考:ベビーカレンダー「助産師に相談」コーナー 

※診断や具体的な治療については医師の指示にしたがってください

 

赤ちゃんの熱の測り方にはコツがある

赤ちゃんの平熱が何度なのか、正確に言い当てられる親は少ないのではないでしょうか。なぜなら、起床時、日中、夜間など、何の病気でなくても1日のうちで体温が変化するためです。体温調節機能が未成熟なため厚着をさせれば体温が上がり、泣く、授乳、排便などで簡単に体温は上下します。できれば、最初は朝・昼・晩・寝る前とこまめに測り、ある程度赤ちゃんの体温を把握できたら朝のうちに体温を測ることを習慣にしておくと良いでしょう。毎日決まった時間に熱を測ることで、いつもより体温が高ければすぐに気づくことができます。

 

新生児のうちは、病院から首のシワの間に体温計を差し入れて熱を測ることをすすめられることが多いのではないでしょうか。なぜなら、肌着を脱がせて脇に体温計を差し入れるよりも、簡単に熱を測ることができるからです。しかし、首にはさんでも正確に測定できない場合があるため、膝の上に抱っこして脇の真ん中に体温計の先端が当たるように挟み、腕が動かないように抱きかかえる方法が良いでしょう。要は、体温を測るのに必要な時間だけ動かないようにすれば良いのです。

 

また、汗をかいていたら先に拭いておきます。物心付く前の新生児のうちから体温を測ることを習慣にしておけば、嫌がらずにじっとしていてくれるでしょう。計測の間、じっとしていられたら褒めてあげるなどして、楽しい雰囲気づくりをするのがおすすめです。熱を測ることに対して不快、苦痛などの感情を持たせないようにしてあげることで、その後の体温測定に手こずることが少なくなります。

 

赤ちゃんにはどんな体温計がおすすめ?

赤ちゃん用の体温計として販売されているものは、「スタンダードな脇で測るもの」「耳で測るもの」「おでこで測るもの」など様々なタイプがあります。計測時間もタイプによりわずか1秒で測れるものや、1分、3分、10分などさまざまです。


水銀タイプの体温計で時間をかけて測るのが正確に体温が測れるといわれていますが、世界保健機関(WHO)は2020年までに各国の医療機関で水銀を使った体温計や血圧計などの使用をやめるとする指針をまとめました。2020年以降は水銀計は製造が禁止となるため、デジタル体温計を使うのが良いと思います。赤ちゃん専用の体温計でなく大人用のものでも十分に体温は測れます。

 

しかし、口で説明してじっとしていられる子なら良いですが、大きくなるにつれてどんどん動きが活発になってきます。できるだけ短時間で正確に近い体温が測れるタイプの赤ちゃん用の体温計が良いでしょう。短時間じっとしていれば予測の体温が表示される電子式体温計が手軽で便利です。

 

耳やおでこで瞬間的に測れるタイプの体温計も出ています。ただし、測り方によっては誤差が出やすいため、発熱が疑われるときは長く挟むタイプの体温計で正確な体温を測り直すことになるでしょう。ですが、じっとしていられない子の体温を測る際や、急いで保育園に預けなければならないときなどは瞬間的に測れるタイプの体温計が非常に頼りになります。

 

赤ちゃん用の体温計は、短時間で測れる予測式のもので、挟んでいるときにすぐに体温が確認できるようにデジタル表示が大きめのものが良いですし、乳児用や幼児用のものが使いやすいです。大人用のものを家族で使い回すときは、念のため先端をアルコール消毒や清浄綿で清潔にしてから使用すると良いでしょう。

 


※参考:基礎知識(ベビー)「赤ちゃんの熱の測り方は大人と違うの?気をつけることはあるの?」【監修者:松井 潔 先生 小児科 | 神奈川県立こども医療センター総合診療科部長】

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